男に別れを告げられた。…全部済ました後で。ザケンナ! ホテル入る前に言え~~ッ! で、頭に来た風子は鼻っ面ぶん殴って拳を骨折(相手の男はもっとヒドイけど)。たまたま行ったのが、クラスメイトの今野クンちの病院だった。今までアブナイのばっかと付き合ってきた風子。これが縁で今野クンと関わるようになったけど、真面目で大人しくて温和でピュアな可愛さに思わずドキドキしちゃって…!?
今日は紅実の誕生日。高校生だが、彼氏は奮発してちょっと高めの店に連れてきてくれた。紅実もおニューの服で気合充分。だが、店員に料理をぶっかけられてしまう。店員は彼氏の知人の岳って男。翌日、岳は紅実のバイト先まで押しかけてきて、土下座までして紅実を強引に閉店後のお店に招待する。出てきた料理は岳お手製の野菜スープ一品きり。まだそれしか作れないのだ。でもこれがなかなか美味しい。ま、料理に対する直向さは認めてやってもいいかな。
ぬいぐるみのタロは私にとって家族の一員。七年前、志狼が選んでくれたこの大きな熊は、今でも私の宝物だ。志狼とは、私の父と志狼の母が再婚して二ヶ月違いの姉弟になった。とは言っても、当時から志狼は我が蕪木家に入籍する事を頑なに拒み続けている。リミットは来年、18歳まで。入籍したら本当の姉弟だなーって、志狼は笑う。そんな志狼が私は好き。弟としての「好き」じゃなくて…。そんなある日、私の下駄箱にラブレターが入っていて…。
ある雨の日、高校生の貴志子は落選した絵を道端に置き、傘も差さず落ち込んでいた。その絵をバイクで踏み潰したのが大学生の比呂。二人は自然と恋に落ちた。だけども比呂は、いつも7時半までしか会ってくれない。比呂には毎日欠かさず花束を持って会いに行く大切な女の子がいた。彼女は病院の中にいた…。どちらも傷つけまいと苦悩する比呂。しかしその中途半端な優しさが、3人の心それぞれに傷を残す事となる。
父・惣の留守を守る日下家三兄弟のもとに、赤ん坊を抱えた女子高生がやって来た。彼女はこの赤ん坊が自分の姉と日下家の誰かの子供だと言い張り、「赤ん坊を引き取るまで帰らない」と、庭にテントを張って居座ってしまった。彼女が言う男のイニシャルは「S.K」、日下家の男たち全員が当てはまる。完全否定する三人だったが、しっかり者の森にも自信たっぷりで喰ってかかる彼女の様子に、「もしかして本当にこの中の誰かが?」なんて空気が流れ始め…?
夏休み直前に彼氏の浮気現場と鉢合わせしてしまった麻子。その様子を眺めている男の子がいて、麻子は思わず罵った。「あんた見せ物とちゃうんやで!あっち行っといてさ!」 勉強も真面目にやる気を無くした麻子は男の子を紹介して貰う。その男の子が、あの時罵った修二って訳だ。ほんの気晴らしのつもりだったのに、麻子はどんどん修二が好きになってしまう。だけども学校を中退した修二に「学校に行け」と諭され、麻子は酷い事を言ってしまって…。
3年前に事故で両親を亡くし、イトコの静流と衛流は沙耶の父がやってるアパートに引っ越してきた。静流は制服が見つからなければパジャマで登校してしまう滅茶苦茶なヤツ。でも沙耶は、そんな滅茶苦茶な静流が好き。で、その静流、三日も家を空けたかと思えば、スーツ姿で顔にキズを作り、酒臭くなって登校してきた。沙耶は保健室で眠り落ちた静流のベッドの下に、一つのマッチ箱を発見する。そこに書かれた店名は… 「ボーイズクラブ 放課後」。
「オレ、字の汚い女パス。ゴメンナ。」中学最後の冬の日、ラブレターの中身さえ読んでもらえなかった苦~い思い出! 麻倉仁菜は字も成績も酷い女! 字が汚すぎて誤答にされたテストの答案28点を持って職員室に殴りこむと、そこには橘 日向96点が! 鼻で笑われたバカにされたー! なんかやり辛いヤツ! で、大真面目に字を綺麗にしようと、小学生に混じって習字教室に通い始めた。でも、怪我した先生の代わりに出てきた息子先生ってのが…橘 日向!?
花梨は兄の游士に恋をしている。幼かった頃のかすかな記憶… 12年前に游士は母に連れられ家にやって来て家族の一員になった。そんなある日、母と死んだ父の血液型ではA型の游士は生まれないって気付いて、自分と血が繋がってないって解って、それから花梨は游士を「兄」として見れなくなった。でも游士はモテていつも女の気配が絶えないから、花梨は気が気でないのだ。そんな花梨の強烈過ぎる「ブラコン」に、友人も姉もちょっと呆れ顔で…?
ジリジリと肌を焦がすような夏の日… それが私たちのはじまりだった。───千種は、引っ越したマンションで薔薇の花束を抱えた青年・吉柳櫂と出会う。彼に運命的なものを感じた千種だったが…!?