新しい家が格安で手に入り、野田一家は夢の一戸建てに引っ越した。隣の家は結構な豪邸で、庭の植え込みから幼い少年が引越しの様子を飽きもせず眺めていた。中学生の千恵美は、その少年「マー」くんを家に招き入れる。するとマーは頻繁に野田家を訪れ、まるで野田家の本当の子供かのように居ついてしまった。母が苦情を言いに言っても、隣の家は何故かいつも留守だった。しかし千恵美は、転校先の友人から、マーに関するある衝撃の事実を聞き…。
泣き虫だった睦美にとって、猫のちいちゃんだけが友達だった。しかし、クラスメイトの浩子の意地悪で、ちいちゃんはトラックに撥ねられ、睦美は右手に醜い傷を負った。それから10年、町を去っていた睦美が、高校生となって帰ってきた。過去を悔いてか、すっかり根暗になっていた浩子。しかし睦美に浩子を許す気は無い。ちいちゃんの形見の鈴は、今も大切に持ち歩いている。そんな矢先、睦美に敵意を向ける者達が、鈴の音と共に何者かに襲われる事件が続発し…。