アメヤは幼い頃、自分の猫をペットというより弟のように思っていた。アメヤの目には、猫は人間の姿のように映るのだ。しかしその“弟”が死んでしまった運命の日から、アメヤは自分の殻に閉じこもってしまう。そして数年後、悲しみからいまだ抜け出せず心を閉ざしたままだったアメヤは、雨が降りしきる公園で一匹の迷い猫・ロキと出会う。その瞬間、アメヤの止まっていた時間がゆっくりと動きはじめて…。アメヤにかかれば、ロキも猫耳とシッポがついたやんちゃボウズにしか見えない。キュートで、萌えで(!?)、心温まる感動も与えてくれるキャット・ボーイの物語。