愛知県犬山市にある明治村で、男性の死体が発見された。光彦は、その男性の顔に見覚えがあることに気づく。数日前に報道された宝石商失踪事件のニュースでも、その男性が関係者として映っていたのだ。2つの事件には、どんな関係が……? 真相を求め、和紙の里・美濃から蔵王へ――!!
軽井沢のセンセを訪れた、人気俳優の“絵樹卓夫”。彼の母が脅迫されているというのだ。センセと「旅と歴史」編集長・藤田の依頼を受け、光彦は鹿児島へ向かった! お宝が隠されているという「金の石橋」はどこに!? 殺された社長とその息子との確執は!?幾重にも絡み合う謎に光彦が果敢に挑む!
古文書の取材で青森県を訪れた光彦は、行く先々で不可解な死に遭遇する。「ピラミッド」、「キリストの墓」、「東北王朝」!? 本州最果ての地に息づく謎めいた伝説と信仰……死は荒ぶる神のタタリなのか!? 事件に潜む殺意に敢然と立ち向かう名探偵の活躍!
皇女の斎王伝説を題材にした映画の撮影中に、男性の水死体が発見された。ロケ隊のメンバーにかけられた嫌疑を晴らすため、光彦は滋賀県土山町に向かうが、今度はロケ隊のメンバーが殺害され……。
三浦半島の須賀家は文豪・泉鏡花の『草迷宮』の舞台のモデルとなった旧家である。浅見光彦は雑誌「旅と歴史」の取材で、須賀家を訪ね、当主の須賀智文から話を聞く。その須賀老人は、家族に「金沢へ行く」と言い残して家を出て数日後、石川県小松市の安宅の関跡で死体となって発見された。光彦は死の真相に近づくため、金沢へ向かうが、須賀老人の足跡は意外な場所で途切れていた……。