猫と一緒に生活できるという一風変わった学校に入学した主人公のユミ。どうも学園にはヤバい呪いが封印されてることが判明し、相棒猫のカンスケとともに世界の平和を左右する戦いに巻き込まれます。 「猫がしゃべって、少女が戦うドラマチック・アクション!!」という触れ込み通り、本作の中心人物は「対」と呼ばれる特殊な力を持った猫と人間のコンビ総勢7組。それぞれ巨大化や武器化などさまざまな能力を使ってバトルするのと、猫ちゃんたちがアクロバティックに活躍するのが魅力です。 敵方の霊獣チームもバラエティ豊かなアニマルが次々登場しますし、自然と人間の対立というテーマも地球温暖化が進んでしまった今読むとまた一段重みが感じられる気がしますね。 DTB1期の放送と並行して連載されていたというのもファンには注目ポイントかもしれません。 かわいくてカッコイイ多種多様なケモキャラが出てくるのでその筋の方には当然オススメですし、不思議な力が眠る学園に目がない方にも喜んでいただけるはず!
モンスター映画やパニック映画の仕組みを考えてみると、多くの場合立ち向かうべき危機は基本的にひとつです。サメだったり災害だったりゾンビだったり。 『いばらの王』で最初に描かれる危機は石化病と呼ばれる奇病。主人公のカスミが石化病から逃れるための冷凍睡眠から目覚めるところから本作は始まるのですが、間髪入れずに第二のクライシスが発生。 恐竜みたいなモンスターが襲ってきます(マジで!?)。 病気と怪物、脅威がダブルで襲いかかってくるので単純計算で緊張感が2倍!おまけに古城もボロボロなのでそこかしこに死の危険が転がっています。(個人的に岩原作品で「必ず描いてるな!」と思っている水場の戦闘と潜水イベントもバッチリあります!) 命の危機に対処しながらも石化病の真実、登場人物たちの過去、カスミが抱えていた秘密が次第に明かされていくのがさながらハリウッド映画を見てるかのようなワクワク感。読み始めたら止まらなくなります。 長らく電子版が刊行されていなかったのですが、『DTB』や『ディメンション W』から岩原裕二を知った方はこの機会にこちらも読んでみてほしいです。 張り巡らされた伏線、ゾクゾクするような設定、起伏に飛んだ人間模様がスリリングなアクションとともに描かれる「岩原エッセンス」が本作にもたっぷり詰まってます。
魔獣の王と赤子と屍の勇者というサブタイトルどおり、魔獣王クレバテスが気まぐれに拾った人間の赤ん坊ルナを育てるために敵対する勇者アリシアを蘇生させ、一緒に旅をする、という物語。本当の子連れ狼だ。相容れない者同士が徒党を組むのはやっぱり面白いですね! 岩原作品らしくダークでタフな雰囲気と、メイン3人(?)のキャラクターの絶妙な力関係が魅力です。人間社会の常識のないクレバテスに振り回されてアリシアさんが毎回ひどい目に遭うのが泣けます。苦労人だ…。 1巻だとまだまだ3人が協力して…みたいなシーンは少なくて全体的にサバサバしてますが、みんなが仲良くなっていったらきっとウルウルきちゃうんだろうな…。 世界観も重厚で、今後は他の民族や国家間のイザコザも絡んできそうです。魔獣も他に3匹居るらしいですし。本格ファンタジーを期待したいです。 本の形態の話をすると、LINEマンガでは縦読みフルカラーなのもビックリしました。カラー版は電子書籍だけみたいですが、絵の具で塗られている岩原先生の彩色箇所がよく分かるのも面白いです。 一方で紙版はキラキラの箔押しカバーが超キレイなので、これは両方買うのが正解ですね!
異能力を持つ「契約者」たちが暗躍するSFバトルアニメのスピンオフマンガ。 岩原裕二先生はアニメのキャラデザ原案をされているので、ある種原点回帰的な嬉しいコミカライズでしたね〜〜〜。 時系列はアニメ第一部「黒の契約者」の直後。 「トーキョー・エクスプロージョン」によって半壊した東京に新たな驚異”黒いタンポポ”が現れ…という信頼度抜群の展開です。 DTBシリーズの魅力といえばアクションのスマートなカッコよさ! 黒さんの華麗なワイヤーアクションと電撃、すぐ割れる面隠しの仮面はマンガでも健在。 ベタの白黒コントラストが映える岩原先生の作画は、しっとりした色味のBONESアニメとは一味違った魅力があります。 メディアミックスと侮るなかれの骨太なストーリーと画面でファンなら絶対楽しめますよ!!
新技術により人類が無尽蔵の新エネルギーを手にした近未来の話。ドローンは普及しているもののバーチャルとかサーバーパンクって感じはそれほどなくて、戦闘も肉弾戦が多いです。 1巻表紙のヒロインが人間にしかみえないくらい高性能のアンドロイドなんですが、可愛いですね。ロマンでしかないです。To Heart2のイルファやネギまの絡繰茶々丸が大好きなので、当然「ディメンション W」のミラも大好物です。 アンドロイド嫌いの主人公から結構雑な扱い(物理)を受けるのですが、持ち前のタフネス(物理)とへこたれないポジティブさのおかげで見てて嫌じゃないというか、むしろ元気をもらえるキャラですね。
猫と一緒に生活できるという一風変わった学校に入学した主人公のユミ。どうも学園にはヤバい呪いが封印されてることが判明し、相棒猫のカンスケとともに世界の平和を左右する戦いに巻き込まれます。 「猫がしゃべって、少女が戦うドラマチック・アクション!!」という触れ込み通り、本作の中心人物は「対」と呼ばれる特殊な力を持った猫と人間のコンビ総勢7組。それぞれ巨大化や武器化などさまざまな能力を使ってバトルするのと、猫ちゃんたちがアクロバティックに活躍するのが魅力です。 敵方の霊獣チームもバラエティ豊かなアニマルが次々登場しますし、自然と人間の対立というテーマも地球温暖化が進んでしまった今読むとまた一段重みが感じられる気がしますね。 DTB1期の放送と並行して連載されていたというのもファンには注目ポイントかもしれません。 かわいくてカッコイイ多種多様なケモキャラが出てくるのでその筋の方には当然オススメですし、不思議な力が眠る学園に目がない方にも喜んでいただけるはず!