「わたしと…結婚してほしいの」亡き姉の子をひき取ったハッティは、かつての恋人で大富豪のルックに偽装結婚を頼むしかなかった。なぜなら卑劣な義兄一家に姪を渡したくない一心で、資産家の婚約者がいると嘘をついてしまったから。おずおずと打ち明けながらも、なかば諦めていたハッティだったが、ルックの答えはイエスだった。しかも、彼の家に引っ越すよう提案までされる。まるで悪魔との契約のように叶っていく願いに、ハッティの心は疑念と期待にざわめいた。
この仕事だけは、逃すわけにはいかない…!決意を固めて空港に降り立ったサラを待っていたのは、学者とは思えないゴージャスでハンサムな男だった。けれど、彼はサラを見るなり不機嫌に追い返そうとする。複雑で傲慢なジョナサンに、サラが仕事をさせてもらうための条件とは…!?