これはラブコメなのか……!? 複雑な家族関係を深追いしすぎず、兄たちからの愛情も受け取りすぎず、コミカルだけど淡々と進んでいく物語。 母とペットの亀を亡くし1人で生きてきたちぇみちゃんは、イケメンで曲者揃いの3兄弟よりずっと大人でかっこいいです。 1人で生きることを覚悟してたのに突然家族ができて、淡い恋心を抱いたタイミングで梯子を外されて、性悪女・懐知に虐められ……ちぇみちゃんはなかなかに残酷な目にあっているのですが、淡々と粛々としかも割と楽しそうです。 手放しで喜べる大ハッピーエンドは最後までやってこないけど、ちぇみちゃんならどんな状況でも強く楽しく生きていくことでしょう。 キャラクターそれぞれの過去や人となりをもっと深く知りたくなったのでスピンオフとかエピソード0が読みたい。
この家族構成、ちょっと怖いなあ。 淡々と進んでくけど、だいぶ闇あり。 そして、懐知、怪しさだけしかなくて何かしでかすんだろうと思ってたけど、やはり恐ろしい女性。。 2巻にギュッと詰め込まれた感じはするけど、個人的にはもう少し読みたかった。
子供の頃に父親の再婚相手から虐待を受けていた春義くん。父親は子供と妻の板挟みに耐えられなくなり自殺してしまいます。その後は叔母に引き取られ大人になりますが…。多数の人物から語られる「春義くん」の物語です。春義くんの過去を知る人、知らない人、色んな人の視点が交差して、過去と現在も混在しているので、読んでいて繋がりに気づくまでに時間がかかるのですが、作中の時間経過が約10年分のストーリーをこういった形で読むのも面白いですね。読み終えてみると、これは春義くんの再生の物語でもあるので、じわりと進んでいくのが合っていると思いました。いがわうみこ先生はギャグセンスが高いの忘れがちですが、シリアスを描くのもお上手なのです!
会話が上手いのでどの短編を読んでも面白いです。でも一番読み応えがあるのはやっぱり表題作の「虹の娘」かなと思います。ヌードモデルをしている弟と久しぶりに再会した兄が共同生活する話です。弟は性転換の手術をしようとしているのですが兄が常によき理解者でいてくれるのがいいですね。グッとくるシーンで「わぁーい神様見てるゥ?」って抜け感のあるセリフを出してもしっかりハマってるのがいいなと思います。もう一編の「アマネの日記」も好きです。死んだ兄が幽霊になって帰ってくるという話で、悲しさがあるテーマなんですが笑えるのがいいです。あの卑猥なストラップにこんなにほっこりさせられるとは思いませんでした。「愛され洋輔」の元になった短編もあるのでギャグが好きな人にもオススメです。
私は第8話「ファンシーババア」が一番好きでした。親知らずを抜いたことにより洋輔がファンシーババアのテレパシーを受信してしまうという話です。あらすじにすると意味不明で書きながら笑ってしまう…。洋輔は最初から最後までウザいのですが、いがわうみこのギャグセンスにより愛すべきキャラとして無事に昇華することが出来ました。逆にここまでのウザさを描き切るのすげぇと思います。底知れないギャグ精神力を感じるマンガでした。
これはラブコメなのか……!? 複雑な家族関係を深追いしすぎず、兄たちからの愛情も受け取りすぎず、コミカルだけど淡々と進んでいく物語。 母とペットの亀を亡くし1人で生きてきたちぇみちゃんは、イケメンで曲者揃いの3兄弟よりずっと大人でかっこいいです。 1人で生きることを覚悟してたのに突然家族ができて、淡い恋心を抱いたタイミングで梯子を外されて、性悪女・懐知に虐められ……ちぇみちゃんはなかなかに残酷な目にあっているのですが、淡々と粛々としかも割と楽しそうです。 手放しで喜べる大ハッピーエンドは最後までやってこないけど、ちぇみちゃんならどんな状況でも強く楽しく生きていくことでしょう。 キャラクターそれぞれの過去や人となりをもっと深く知りたくなったのでスピンオフとかエピソード0が読みたい。