昔観た映画に「あんたがチーズなら私はマカロニ」というセリフがありましたが、そんくらい相性ぴったりですよ田辺聖子×鴨居まさねのコラボレーションは! 「大人女子」という言葉にはなんとなくモヤッとしてしまうんですが、田辺聖子さんの作品に登場する「大人の女の子」には素直に共感できます。それを鴨居まさね先生も忠実に再現しながらよりカラフルに魅せてくれてる気がする。全然悲しい話じゃなくていい話ばっかりなのに読んでると泣けてしまう。この涙は過去の泣きたかったけど泣けなかった出来事を精算する為のものなのかもしれない。 個人的には1巻の方が好きです。どれも面白かったけど強いて言うなら、元同僚で友達以上恋人未満の「せえへん仲」を謳歌してるアラフォー2人の『夢笛』という話が一番好きかも。でも2巻もあとがき的に『田辺先生に会ってきました』が収録されているので必読です!
「にれこスケッチ」をきっかけに鴨居まさね先生のファンになりました。ねこねこ横丁で猫エッセイマンガを連載していたことは知っていたのですが、先生が猫のマルティくんメインのInstagramをされていて、フォロワーさんが一万人いることは知りませんでした…!先生ネコスタグラマーだったんですね!!そしてマルティくん大人気!!すごい!! マルティくんはスコティッシュフォールドの男の子ですが、よく犬に間違えられるらしいです。鴨居先生と一日でも離れると不安になっちゃうくらい甘えん坊で、先生も目に入れても痛くないほど溺愛されています。現在14歳を超えて高齢になったマルティくんのお世話は心配なことも多いようですが、先生が愛情と責任をもってお世話されてるからマルティちゃんも幸せそうです。
描いた順番でいうと「お願いだから」「緑茶子ちゃんのこと」「秘書・恵純18歳」になる。連載デビュー作の「秘書・恵純18歳」は最初の構想では恵純が20歳で結婚するまでを全3巻で描く予定だったらしい。だけど途中から同じヤングユーで『SWEETデリバリー』『雲の上のキスケさん』を並行連載し始めたので続かなかったとか。他の2作品はしっかり完結してるのでちょっと勿体無い気がしますね。「緑茶子ちゃんのこと」には高橋由佳利先生が「トルコで私も読んでいた」を特別寄稿されていてテンション上がりました。お二方とも大好きな作家さんなので嬉しかったです。出来ることならタイムスリップしてヤングユー読者になりたい…。
『にれこスケッチ』をきっかけに鴨居まさね先生を知って過去作を読み始めました。『SWEETデリバリー』は「もうすぐ2000年だ!21世紀だ!」なんてセリフも登場する20数年前の作品ですが、読んでて古いな〜と思うような違和感とか物足りなさが全くなかったです。ドラマ化したらいいんじゃないか!?と思ったら、もうしてました!そりゃそうか。でも原作とは大幅に違う筋書きだったようですね…。原作ではオリジナル・ウエディングの制作会社を経営している実与子とマコトはもう5年も付き合ってるという設定なんです。これがいいのに変えちゃったのか。仕事もプライベートもずっと一緒だけど、実与子はマコトのことが好きで好きでたまらない、だから不安になっちゃう…でも、そんな実与子をただの重い女と感じさせないのが鴨居先生の力量ですね。喜怒哀楽の心の動きにユーモアを含めてくれるから重い愛情も毒っぽくないのかな。ウェディングを依頼した新郎新婦も社員のデコラちゃんも第2の主役のような感じなので脇役らしい脇役がいない、登場人物全員が主人公のような漫画でもありました。
上野にあるブラシ屋の三姉妹の末っ子・にれこちゃんが主人公。20年間も片思いしてた清田くんの傘工房でバイトしてたけど、ブラシ職人のおばあちゃんの体調不良という緊急事態にともない実家のブラシ屋で職人として働くことになった!というお話です。にれこちゃんの恋物語やブラシ職人道としても面白いけど、私は家族マンガとしての魅力が抜群だなと思ってます。 にれこ家はお父さんが単身赴任で長いこと不在だし、かなりの女所帯。ブラシ職人のおばあちゃんとお母さん。すでに独立してるお姉ちゃん2人。そして主人公のにれこちゃん。大集合することはないんですけど、それぞれの繋がりがちゃんと描かれているので、その様子がとってもかしましくて楽しいのです。実際に存在してる人達のような親近感があります。 にれこちゃんの片思い相手の清田くんも、元は一番上のお姉ちゃんの同級生ですからね。家族全員が事情を全部知ってるし、なんならお母さんの方が清田くんと仲がいいし。にれこちゃんの元彼・松谷くんに対しても、とっくに別れてるのにほぼ家族みたいな扱いなのもいいなって思いました。あだ名が「松谷王子」なのも可愛がってる感がめちゃくちゃありますね。でも松谷くんはとてもいい子なので、人も猫も魅力にやられてしまう気持ちが分かります。私も好きになっちゃいました! 全3巻で手に取りやすいし、いっき読みするのすごく楽しかった。ほのぼのマンガを探してるなら、ぜひオススメしたいです!
キスケさんと眉子カップルが醸し出す独特なユルさが好き。 キュンキュンする感じではなく、大人のラブストーリーってゆう感じがした。 最初は眉子のほうがハマっている感じだっのに、いつのまにやらキスケさんが眉子ラブになっていく様も面白かったし、キスケさんの純粋さや、素直さにホッコリさせられた。 ただ、私はマニーさんと岡本カップルも好きでした。
昔観た映画に「あんたがチーズなら私はマカロニ」というセリフがありましたが、そんくらい相性ぴったりですよ田辺聖子×鴨居まさねのコラボレーションは! 「大人女子」という言葉にはなんとなくモヤッとしてしまうんですが、田辺聖子さんの作品に登場する「大人の女の子」には素直に共感できます。それを鴨居まさね先生も忠実に再現しながらよりカラフルに魅せてくれてる気がする。全然悲しい話じゃなくていい話ばっかりなのに読んでると泣けてしまう。この涙は過去の泣きたかったけど泣けなかった出来事を精算する為のものなのかもしれない。 個人的には1巻の方が好きです。どれも面白かったけど強いて言うなら、元同僚で友達以上恋人未満の「せえへん仲」を謳歌してるアラフォー2人の『夢笛』という話が一番好きかも。でも2巻もあとがき的に『田辺先生に会ってきました』が収録されているので必読です!