結婚直前で婚約破棄をした片倉ましろは、親から勘当され、式場のキャンセル代などを返済しながら1人、貧乏暮らしを始めることに。自分の時間と向き合い、少しずつ自立し始める中、大家の男・鷺谷さんとの関係が深まってゆき…!?
スイミングの後のアイスクリーム、気になるお隣さんのライ麦パン…。女の子の心に残る思い出は、時に甘く時にすっぱく…。色鮮やかに匂い立つ珠玉のフーズメモリー。
猫に縁も興味もなかった江衣子さんが、ある日、一匹の猫と出会いひと目惚れ。飼い始めたら、毎日が『はじめて』の連続。時に友人…時に恋人…時に家族…。様々な表情で寄り添ってくれる猫のナッカ。やがて猫好きな恋人もでき、江衣子さんの日常は大きく動き始めていく―。
「名前」を持つすべての人に捧ぐ、10の物語。「名前は子供への最初のプレゼントだとは、よく言ったもんね」18年前に夫と娘を捨て、男と逃げた三津江(みつえ)(51)。パート先の文具売り場で、結婚を控えた娘と再会する。娘を捨てた母と、母に捨てられた娘。その邂逅は希望か、悲しみか。(第1話)「私は一生、男の人に愛されることも、名前を呼んでもらえることもないんだろう」恋人いない歴=年齢の愛子(あいこ)(29)。駅のホームで自殺未遂と誤解された現場を、知り合いの男子高生に目撃されてしまい……? (第2話)あなたの心に優しく爪を立てるような―――― 志村志保子という「文学」。痛みと癒し、そして救いのオムニバスストーリー。
平凡な毎日を静かに送る、平凡なひとりの20代女子、澤口江衣子さん。そんな平穏な彼女はある日友達のすすめから、猫の譲渡会に行きどうしても気になる猫と出逢ってしまった…。猫との出会いから平凡な毎日が大きく変わっていく感動のビューティフル・ストーリー。
高3の夏、みいの幼なじみ・真由果がバス事故で死んだ。普段乗らないバスになぜ乗ったのか、わからないまま…。大学生になったみいは、引っ越し先で隣人・槙に出会う。槙はなぜか真由果に関する秘密を知っていて…?みいと槙が出会ったことで、死んだ真由果を巡る、真実がめくれはじめる──。