ウォルトン財団会長の孫息子・ラリーは、ある日突然祖父から奇妙な事を言われる。ベビーシッターのドナ・グリーンから本当に欲しいものを聞き出し、それを彼女に渡す。それができたら個人資産を全て譲るというのだ。本気で恋愛などしたらろくな事にならないと、恋愛をゲームとして捉えているラリー。こんな美味しいゲームは無いと絶対の自信を持ってドナに近づくラリーだが、ドナはラリーが有名人である事さえ知らなかった。天然がつく程のお人好しで天真爛漫なドナに翻弄されるラリー。次々と罠を仕掛けるが、ことごとくドナにひっくり返されてしまう。ドナの欲しいものを聞き出す事に本気になるラリー。とても面白くて難解なゲームを始めたと不敵な笑みを…!?
出産だけじゃない!! 体も心も幸せになるために、女性による女性のための森下レディースクリニック、開院!! 「女なんてつまんない」そんな言葉はゴミ箱に。私は私が大好きだから。私、森下光子、27歳。つい先日「森下レディースクリニック」を開業したばかり。母は祖母の助産院を産婦人科医院として開業した人で、私にもそのあとを――と期待していたようだけど、私はそれを蹴って独立開業した。おかげで20代というのに分不相応な借金王。ま、親の土地に間借りだけど。私はひどい生理痛持ちだった。私は自宅が病院だったから母さんに診てもらっていた。じゃなければ産婦人科ってドアを開けにくかったと思う。私は産むためがメインじゃない女の病院を作りたいの。――カルテ1「性感染症」、カルテ2「生理痛」収録。
東京・浅草の商店街にある人形焼きの「橘屋」。八代続く絶品人形焼きと並ぶ名物が、頑固親父・店主拓男の怒鳴り声。厳しいけれど愛にあふれた親父の雷が、今日も商店街に鳴り響く…!? 笑いと涙の下町人情物語シリーズ第1弾!!
東京・浅草の商店街にある人形焼きの「橘屋」。ふたり目の子供を出産してすぐに在宅の仕事を再開した長女・聡美だが、なかなかうまくいかず自己嫌悪に。家事と育児をすべて引き受けてくれているやさしい夫にまで八つ当たりして、家を飛び出してしまう。そんな聡美に「女」の大先輩である母・かほるが言ったこととは…!? 下町の商店街でさまざまな人が明るく前向きに生きる日常を描く人情派シリーズ!!
子供や親にじっくり向き合い寄り添う診察がしたい!! 大学病院から町医者へ、最強の女医がやってきた!!
静かな竹林の中にひっそりと佇む小さな庵「一服庵」。時折門が開かれるというそこには、まるで何かに導かれるように様々な悩みや不安を抱えた人々が迷い込んでくる。夫に先立たれた後の心の隙間を抱える主婦や、嫁との同居生活に悩む姑、歳を重ねることにネガティブな想いを抱く女性…。彼女たちの小さな心のしこりが、亭主の丁寧なもてなしでゆっくりじっくり解けていく……。作者が茶道を習う様子を描いたエッセイ「もとの好日日記」も同時収録。
「ひとりで生きる幸せ」だってあるんです!! 独身女性限定のマンション「One Chair」には、ひとりで生きることを望み、ひとりで生きることを愛する様々な女性が住んでいる。職業や年齢もバラバラな彼女たちがそれぞれにたどり着いた幸せの形とは…? 自分だけの幸せを見つけるハートウォーミング・シリーズ!!
結婚して10年、専業主婦だった妻の「小説家になる」という言葉に、趣味で十分だと返した夫。その言葉で妻は別居を決意した。小さなすれ違い積みが重なって、いつしか大きな溝になっていたことに気づいた夫婦。離れてみて初めて色々なことが見えたふたりが選んだ道は…。