住み慣れた「川南(かーなみ)」から、橋ひとつ向こうの「川東(かわっと)」に嫁いだ萌(もえ)は、上品で優しい姑・不二子(ふじこ)に引き目を感じながらも嫁としてなじもうとしていた。ところが萌の時だけ米がうまく炊けないなど、日々に違和感を感じるうちに、恐ろしいことがわかってくる。町の人が耳打ちした「気をつけたほうがいいわよ。あの人は『おこんじょう』だから」とは?恐ろしさに身震いが止まらない!嫁と姑の千日戦争!
ヒューマンドラマに定評ある草野誼が、ぬか漬けきゅうり、キンピラゴボウ、茄子の味噌炒めなど、食卓でもおなじみのおかずをキーワードに、読めばほっこり優しくなれる話を紡ぎました。単行本刊行時に未収録だった「じゃがいもコロッケ」「煮込みおでん」の2作品も初収録。大切なこと、美しいことは食卓の思い出にあります。あなたの思い出も再確認したくなるかも。
彩川家には「共感覚」と呼ばれる不思議な能力で、学園の風紀を守る3組の双子たちが暮らしていた。そんな彼らの家に引き取られたメグリは、男の服を着せられ「弟」として育てられる。ところが、極度のマザコンである兄弟たちは、メグリの中に母性を見出して…!? 毒母の呪いにとらわれた、おぞましき家族の愛憎劇がついに開幕。
昼食の時間に級友達が広げるお弁当が羨ましくてしかたなかった。義母にパン代しか渡されなかったから。でも、ある時、『しるべん』というあだ名の男の子に言われた。「すげえ怖い目をして人の弁当見てるな」「作ってもらえなきゃ自分で作ればいいじゃん」…その日から私の『おべんとう放浪記』が始まった…。他、感動の夫婦愛を描いた「われもこう」を収録。
超話題作「愚者の皮」の待望の続編が登場! 前作のヒロインあよの妹・チガヤが本作では主人公となり、大金持ちだが世にも醜い見た目の男・セキのもとへ花嫁として売られるところから物語は始まる――。「嫉妬」という名の檻に閉じ込められたチガヤの運命やいかに!? 美醜をテーマに真実の愛の形を問う衝撃の新シリーズがついに幕を開ける!
雑誌「私の時間」に連載された1話4~6Pのオムニバス短編集。かゆんの周りの小さな幸せと小さな小さな開運を描いたコミックです。
加藤アグリは7年前に住み込み家政婦として来てから一歩も外出していない。1日中2階にある自分の部屋で過ごす。仕事をするのは家じゅう寝静まった真夜中か家族が留守にしている時間帯。アグリは対人恐怖症という心の病気なのかもしれない。対人恐怖症の家政婦アグリが家族に与えてくれたものとは…!?
結婚して一年目の秋、進行性の病気にかかってしまった夫のクンタ。病床で日に日にすさんでいくクンタに献身的に尽くす繕子がひそかに糧にしていたものは職場の後輩への思いで…。それぞれの愛に迷う人々の物語が詰まった短編集
自分の死を前にし、娯楽を空疎に感じるようになった時。様々な思いや願いを込めて集めた副葬品にいちばんの思い出は在りますか? 人生に悔いが残らぬよう持っていける、最高の副葬品とは? 後悔は無く、喜ばしき門出となるようにっと副葬品贈る陶芸家と桜人の物語。
たみちゃんの行動は周囲から変わり者扱い。でも、そんな声なんかぜんぜん気にしない。“おなかまるだしこ”ちゃんが歩けば、今日も商店街は笑顔でいっぱい!!マンガで読む自閉症児による“親育て”ストーリー!!
手芸を絡めて四季おりおりの、母から子への愛の情景が描かれる――草野誼のソーイングブックシリーズ。孤児となった親戚の子供を引き取った母親が我が子といろんな差をつけてしまうことに思い悩む「ゆきはふりつむ」を初め、感涙必至の心が震える作品が満載です。
脱サラ作家のパパ、お菓子名人のママ、そして長女の胡桃に双子の弟・しい太としめ次。幸せに暮らしていた木ノ宮一家だったが、金銭トラブルからママだけが家から追い出されることに。ところが、家を出たママは、自分名義のガレージで暮らし始め……。「愚者の皮」の草野誼が家族を想う母の愛を、ナチュラルライフを通じて描く、ハートフル・ストーリー!
幸福と不幸を分かつものは、ただひと張の薄皮のみである――。愛する夫・英馬のために日々を過ごしてきた妻・あよ。容姿端麗で心の優しいあよは、英馬の自慢の妻だった。しかし、そんな円満夫婦の元に起こる突然の不幸……。交通事故で命は助かったものの、美しい顔に傷を負ったあよ。夫のため、整形手術を受ける事にしたのだが――?夫婦の愛の形。人間の神髄に眠る本当の美しさ、醜さとは――!?究極の人間ドラマがいま始まる――!