あなたのこと好きになってもいいですか!? 税理士の笛吹美紀は仕事ができてお金もあるうえ美人という人も羨むパーフェクトな女性! ――ただ一つ“男を見る目がない”という弱点を除いては…。金の切れ目が縁の切れ目とばかりに振られ続ける美紀を後輩の幸(ゆき)くんは生温かくフォローしている。そんな美紀が運命の人にめぐり逢った…!?
莉子のヒーローだった、隣のお家の橙くん。6年ぶりに再会した彼は、超プレイボーイの大学生になっていて!? 変貌した橙くんを受け入れられない莉子。でも昔と変わらず優しくてかっこいい上に、更にセクシーで料理上手になった橙くんにドキドキさせられっぱなしで…!? ケダモノ年上男子ラブ。
クールで近寄り難い英語教師の夏目先生。英語コンプレックスだった美少女・乙女はそんな先生の“動物好き”で優しい素顔を知る。いつしか先生に心惹かれ始め…。秘密の学園ラブスタート。
夏休み直前、彼氏にふられた綾の前に現れたのは料理がプロ級で超イケメンの先パイ。お近づきになろうと、グイグイせまる綾は、いつの間にか先パイに心も胃袋もつかまれて…。読むとハッピーな気分になれるザ マーガレットの人気連載!
教師らしからぬ冴えない風貌で、日頃から不審者扱いの柏木(かしわぎ)を、なぜだか気になりだした立花(たちばな)さんも、周囲に馴染めたことがない。そんな二人をある厄介ごとが思いがけず近づけて……。安理由香が贈る、先生と犬と私をめぐる、ほっこりハートフルラブストーリー。同時収録は「君がいた夏」&「二人ぼっち」。
「入江(いりえ)食堂の看板娘」・高校生の町香(まちか)の毎日はイライラと苦労の連続。のん気な母と兄のせいで店は赤字経営だし、その兄が突然連れてきた、草食男子通り越して“草木”男子のニート男が、今日から「うちの居候」って――??絶対!認めないんだから!!まったり・ほのぼの&ちょっぴりビターな、安理由香のホーム・スウィート・ホームドラマ!
『橙くんはひとりで寝られない』『乙女の放課後』の安理由香さんの新作は、社会人恋愛です。 主人公は税理士で仕事がデキるかつ美人の笛吹美紀(32)。ただ、男を見る目だけは致命的になく歴代の彼氏には辛い思い出をたくさん作られてしまっていました。9歳年下の黒髪イケメンの後輩・幸だけが愚痴を聞いて飲み友達になってくれる、という日々。 そんな美紀の前にある日現れたのは、クライアント企業に勤める渉。顔が良くて性格も優しく穏やかで女性の扱いもスマートで、でもちょっと抜けてるところもあって一見パーフェクトスパダリだけど、一体どうなっちゃうの〜〜〜!? という物語です。 読んでいて、どうにも荒んだ作品を読みすぎてきた自分の心の汚さを自覚させられると言いますか。幸は密かに美紀に想いを寄せているからこその部分がありますが、幸と同じようにどうにも渉には裏があるのではないかと勘繰ってしまいます。 何だ、どんな打算があるんだ、裏ではどんなことしてるんだ! 信じないぞ! と人間に裏切られ続けてきた獣のように警戒心剥き出して読み進めるのですが「あれ……意外と何もない?」「本当にただの良い人……?」となっていきます。 30代同士とは思えないピュアなキュンキュンが呈されるに至り、何か忘れていたものを思い出すような久々の感覚を抱きました。たまにはシンプルに幸せになるアラサー女子がいてもいい……不倫や生きづらさに悩んで追い詰められてボロボロにならないアラサー女子がいてもいい……優しさに包まれて世界がきらきら輝くものになってもいい……。 そうは思いつつも、まだ物語がどう転がっていくかは予断を許しません。本作は、女性1人男性2人で明確に三角関係となる構造を取っています。拗れるとすればそこで、すんなりハッピーエンドにはならなそうです。でも、それにしてはかなり甘いなと。 仕事に疲れて帰ってきた日にイケメンが自分を取り合うような話に癒されるのは必要なメンタルケアであり、世界に必要とされているお話でしょう。
※ネタバレを含むクチコミです。
『橙くんはひとりで寝られない』『乙女の放課後』の安理由香さんの新作は、社会人恋愛です。 主人公は税理士で仕事がデキるかつ美人の笛吹美紀(32)。ただ、男を見る目だけは致命的になく歴代の彼氏には辛い思い出をたくさん作られてしまっていました。9歳年下の黒髪イケメンの後輩・幸だけが愚痴を聞いて飲み友達になってくれる、という日々。 そんな美紀の前にある日現れたのは、クライアント企業に勤める渉。顔が良くて性格も優しく穏やかで女性の扱いもスマートで、でもちょっと抜けてるところもあって一見パーフェクトスパダリだけど、一体どうなっちゃうの〜〜〜!? という物語です。 読んでいて、どうにも荒んだ作品を読みすぎてきた自分の心の汚さを自覚させられると言いますか。幸は密かに美紀に想いを寄せているからこその部分がありますが、幸と同じようにどうにも渉には裏があるのではないかと勘繰ってしまいます。 何だ、どんな打算があるんだ、裏ではどんなことしてるんだ! 信じないぞ! と人間に裏切られ続けてきた獣のように警戒心剥き出して読み進めるのですが「あれ……意外と何もない?」「本当にただの良い人……?」となっていきます。 30代同士とは思えないピュアなキュンキュンが呈されるに至り、何か忘れていたものを思い出すような久々の感覚を抱きました。たまにはシンプルに幸せになるアラサー女子がいてもいい……不倫や生きづらさに悩んで追い詰められてボロボロにならないアラサー女子がいてもいい……優しさに包まれて世界がきらきら輝くものになってもいい……。 そうは思いつつも、まだ物語がどう転がっていくかは予断を許しません。本作は、女性1人男性2人で明確に三角関係となる構造を取っています。拗れるとすればそこで、すんなりハッピーエンドにはならなそうです。でも、それにしてはかなり甘いなと。 仕事に疲れて帰ってきた日にイケメンが自分を取り合うような話に癒されるのは必要なメンタルケアであり、世界に必要とされているお話でしょう。