初めての舞踏会、初めてのワルツ、初めての恋…。ティルダは淡くときめいた紳士にひどい言葉を浴びせられ、深く傷ついた…。7年後、ティルダは付添人として、従妹に求婚した公爵のパーティに出かけた。現れた公爵の顔を見たとたん、ティルダの顔から血の気が失せた。「彼は、あの時の…!?」忘れえぬ恋の思い出に心乱されて…!?
長く病を患ったシングルマザーのキャリーは、最愛の息子を福祉事務所に取られてしまった。途方に暮れる彼女の脳裏に浮かんだのは息子の父親のドミニク・サベジ。8年前キャリーは彼を心から愛したが、彼に婚約者がいると知り泣きながら身をひいた。キャリーは遊び相手でしかなかったのだ。けれど、今頼れるのは富と権力をもつ彼だけ。藁にもすがる思いで、彼女はドミニクのもとへ向かった。そこで再会した彼の提案に息をのむ。私を妻のいる家に住まわせるですって…?