チコクチコク〜!から始まる漫画を何年ぶりに見たろうか。朗らかコメディでも始まるのかと思っていたら、とんでもない代物でした! これは魔法少女ものといっていいのかどうか… 全ての自殺は「フォビア」という悪魔の仕業としている世界で、フォビアに対抗できる救世主として選ばれた少女・青木ヶ原星(キラリ)が主人公です。彼女がそうなるに至るまでのなんやかんやも、展開が目まぐるしくて非常に刺激的です。 世界観も、魔法少女のお決まりをも全部覆してくれるような清々しい漫画です。 となジャンで読めますよ〜! https://tonarinoyj.jp/episode/13933686331624804908
という無茶苦茶な設定ですが全編「そっか!!」となってしまう勢いがすごい。 遊戯王とかで育った人はノリにノレるタイプのマンガ。 コロコロコミックに載ってても違和感ないピュアな楽しさが詰まってます。 ワンタンちゃんところねこのコンビもアツいし ラストにまさかの展開が待ち受けているのも笑ってしまうけどしっかり息は呑んだ。 キレイにまとまってる分「もっとワンタンちゃんの活躍が見てえ〜〜〜」ってなるいい短編です。 頭カラにしてスカッとしたい時に是非!
とは舞城王太郎の小説のタイトルですが、カギューちゃんのカモ先生への愛情はまさにこんな感じだなと思う次第であります。あらすじには「“バトル×純愛×個性的キャラ”を最驚の表現で抉り出す!!!」と書かれていて、おおよそここから予想できる通りの内容で、だいたい想定外の作品になっています。なので、期待した通りの面白さは得られますし、期待を裏切られる楽しさも得られます。だから、読んでなかったら読むのをお勧めします。 ねじまきカギューあるいは中山敦支という作家が好きなところは主に二つあります。一つ目は行間の使い方です。 言うまでもないことですが、一コマ一コマの枠線の外側には、小説では行間と言いますが、何もない空白がありますよね。彼はその空白の使い方が上手です。 この空白は漫画という表現の特殊性のひとつだと思いますが、考えてみれば不思議な存在です。見栄えとしては連続性が絶たれているのに、読むという行為によって自然と補完され、損なわれることがありません。きっと、一つのコマの意味を理解し、それまでの流れを汲み取り、行間という空白では描かれていない何かを補完することで、間隙の表現形態である漫画の読書体験が成立するのでしょう。 つまるところ、漫画を読むとはコマとコマの間に存在する空白を埋めつつ読書すること。しかし、中山敦支という漫画家は、それまでのコマが指し示した方向に沿って読者が埋めた空白をぶち壊して、全く未知の展開を次のコマでいきなりぶん投げてくるわけです。下手な例えで恐縮ですが、愛し合う二人が感動の再会を遂げた次のページで、出刃とドスで相手の腹を刺しあっている、みたいな。漫画家と読者の間のお約束的な予定調和を次々と破壊していく。それでいて物語の大筋は崩さず、むしろ深度を増していく手段としています。 漫画を描いたことがないわたしがいうのもなんですが、きっと漫画を描き始めたとき、このコマとコマの間の意味的距離感に戸惑うと思います。離し過ぎては伝わらないし、近過ぎては冗長になる。しかし、中山敦支は適度に伝えた上で裏切る。間隙の美とは(わたしが今思いついたのでこんなものがあるのかは不明ですが)、彼に与えるべき賛辞だと思うわけです。 さて、中山敦支の好きな二つ目。これはもっとシンプルで作画力です。美術的なことに明るくないのでわかりませんが、ねじまきカギューはポップな感じの絵柄でキャラクターが描かれています。パワーパフガールズをもうちょっと日本風に味付けし直した感じ。原宿っぽい気もする(よくわからないけど)。ですが、彼自身はおそらく割と正統派な漫画キャラも描けるし、あるいはもっと荒々しくも描けるはずです。全体的には和製パワーパフ(としておきましょう)ですが、要所要所ではそのスタイルも崩して多様な描かれ方がします。感心したのがキュビズム的なのも取り入れられていて、すごいなぁと思ったわけです。そういう意味でも見ていて飽きない作画力のある漫画家だと思います。 あとですね、雑誌派の方もいるとは思いますが、単行本の描き下ろしオマケ漫画でほっと胸をなでおろすことができるので、まぁこれを機に雑誌派も読んでもらえると嬉しいかな。 またもや、長々と書いてしまいましたが、ねじまきカギューは絶対個性主義(キャライズム)を校訓とする学園を舞台としております。そして、物語はトラウマイサーへと続くわけです。ぜひこちらも。
幼少期のトラウマにより鬼に対して恐怖心を抱いている主人公が、不思議な少女スジャータと出会うことによって、実体化したトラウマを倒し、アートマンとして使役するトラウマイスタになる話。 初期はギャグやラブコメ要素が強かったが、ある回をきっかけに狂気的なダークファンタジーに変貌する。そういう意味では、一部の読者に「トラウマ」を植え付けた作品ともいえる。絵柄も大きな特徴で、コメディーを描いてる時とシリアスを描いている時の書き分けが凄まじく、同じ人物がここまで違って描かれるのかと、ぞっとするものがある。この特徴は次作である「ねじまきカギュー」にも継がれている。本作特有の特徴としては絵画的な表現を多用している点にあるが、これは「芸術家」が題材となっている作品であるからだろう。中盤に中だるみを感じるものの後半の怒涛の展開と綺麗すぎるオチは一見の価値あり。漫画好きなら目を通して欲しい一作。
旧作「ねじまきカギュー」の主人公である葱沢鴨を思い出す「不幸体質」の女子高生、東雲花梨がギャンブルの多い地域にある高校に転校し、ギャンブル嫌いのギャンブラー教師が顧問を務める部活に入る話。 一話は完全に導入。ギャンブルモノの鉄板とも言える展開。ただハッタリの効かせ方はダンロンを彷彿させる楽しいもの。中山敦支の絵柄がキャラの特徴をぐんと際立たせ、個性的な漫画に仕上がっている。 今後がめちゃくちゃ楽しみな新連載。 https://twitter.com/nkymAtsushi/status/1049996144057536512
旅に出たばかりの頃はどうなるんだろうって思っていたんだけど、最近はうらたろうの態度もかなり軟化して、4巻ではどんどん人らしい感情が出てきて、さらにはちよも元気になって、さぁクライマックスだ!というところでまさかのどんでん返し。 こんなに早く完結するわけはないとは思ったけど、意外すぎる第一部の終わり方に言葉もないほど驚いた。 アクションは相変わらず派手でテンポも良く、程よくダークな感じはあるけど胸糞悪くはならないので、ちょうど区切りもいいし一気に読みたい人は4巻はいいタイミングかも。
源平合戦で平氏が勝ったパラレルワールドの鎌倉時代を舞台にしている。(鎌倉時代とすら言えないが) 不治の呪いに犯された平家の姫さまが不死身の体を手に入れるため不死身の鬼神?うらたろうと旅をする。 展開の速さといい、見開き大ゴマの使い方といい、キャラクターの立ち方といい、勧善懲悪的なストーリーといい、少年漫画らしい少年漫画でスカッと読めて楽しい(ヤンジャン連載だけど)
「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」の前日譚の「十二大戦」がアニメ化 一番ストーリー的に作りやすそうで西尾っぽい感じの雰囲気だから楽しみ。小説もあるよう。 http://natalie.mu/comic/news/224209
チコクチコク〜!から始まる漫画を何年ぶりに見たろうか。朗らかコメディでも始まるのかと思っていたら、とんでもない代物でした! これは魔法少女ものといっていいのかどうか… 全ての自殺は「フォビア」という悪魔の仕業としている世界で、フォビアに対抗できる救世主として選ばれた少女・青木ヶ原星(キラリ)が主人公です。彼女がそうなるに至るまでのなんやかんやも、展開が目まぐるしくて非常に刺激的です。 世界観も、魔法少女のお決まりをも全部覆してくれるような清々しい漫画です。 となジャンで読めますよ〜! https://tonarinoyj.jp/episode/13933686331624804908