(実は2巻を読んだ時点でクチコミを書いていたのですが、出すタイミングを失っているうちに3巻完結だと……すっごい面白いのにな……せっかくなので完結応援として、ラストのネタバレなしのクチコミを、どうぞ。みんな読んで〜) 親友を神隠しで失って六年。高校生になったつなぐは、消えた親友・花ノ子と再開する。帰って来た彼女は消えた当時の、小四の姿のままだった……。 ○●○●○ この作品の面白さは、実年齢と精神年齢、そして歳の差のチグハグ感にあります。 ★主人公・つなぐ→元々ダメ人間だが親友の花ノ子を失ってからしっかりして、今では一目置かれる存在。しかし自己評価は低い。 ★親友・花ノ子→神隠しから生還して見た目も精神年齢も小四のまま。しかししっかり者。 ★花ノ子の妹・白百合→姉と同い年になってしまうがサバサバした性格で花ノ子と妙な関係を築く。「つなぐを」姉と慕っている。 ★花ノ子のクラスメイト・苺→神隠し経験者。ほんの数日の行方不明中に、別の生涯を送ってきたらしい。貫禄がある。 彼女たちはパッと見、高校生一人と小学生三人の集団ですが、複雑な関係。その中では大きな事件はなくても、微細な感情が常に行き交う。フワッと愛らしい見た目の中に、常に緊張感や少しの切なさがある、不思議な味わいと若干シュールな笑いがある作品。
元不良と箱入り娘が、お嬢様学校の寮生活……とこれだけでもう楽しそう!ですが、この作品はそれをもう一捻りして来る。 お嬢様は、箱入りで世間知らずで奥手で……のレベルが段違いで、表紙絵から想像する、ふわふわ儚げな感じから一段階「ヤバい」レベル。 彼女、何も出来ない! 生活に関するあらゆる事を、自分でやる、という発想すら欠如するお嬢様。そんな彼女と同室になる元不良は、放っておけずに世話を焼くうちほぼ「お母さん」状態に。 しかしお世話をする関係というのは、お互いの好物も弱点も、晒し合う仲になる事。その結果、お互いの事を知り過ぎて、ちょっと距離が近すぎる二人、とても良いです! 人見知りのお嬢様はそれでも次第に人と関わり、文芸部の活動やルームメイトのファンクラブを通じて、本当に少しずつ成長してゆく。一つひとつの小さな達成に、驚くほどの感慨が。そして元不良のルームメイトも少しずつお嬢様学校に馴染み、楽しそうな一年間の物語。 文芸部の仲間、委員長や風紀委員との関わり、そして元不良の後輩達の迷走も面白く、全4巻とは思えない充実感がありました。
(実は2巻を読んだ時点でクチコミを書いていたのですが、出すタイミングを失っているうちに3巻完結だと……すっごい面白いのにな……せっかくなので完結応援として、ラストのネタバレなしのクチコミを、どうぞ。みんな読んで〜) 親友を神隠しで失って六年。高校生になったつなぐは、消えた親友・花ノ子と再開する。帰って来た彼女は消えた当時の、小四の姿のままだった……。 ○●○●○ この作品の面白さは、実年齢と精神年齢、そして歳の差のチグハグ感にあります。 ★主人公・つなぐ→元々ダメ人間だが親友の花ノ子を失ってからしっかりして、今では一目置かれる存在。しかし自己評価は低い。 ★親友・花ノ子→神隠しから生還して見た目も精神年齢も小四のまま。しかししっかり者。 ★花ノ子の妹・白百合→姉と同い年になってしまうがサバサバした性格で花ノ子と妙な関係を築く。「つなぐを」姉と慕っている。 ★花ノ子のクラスメイト・苺→神隠し経験者。ほんの数日の行方不明中に、別の生涯を送ってきたらしい。貫禄がある。 彼女たちはパッと見、高校生一人と小学生三人の集団ですが、複雑な関係。その中では大きな事件はなくても、微細な感情が常に行き交う。フワッと愛らしい見た目の中に、常に緊張感や少しの切なさがある、不思議な味わいと若干シュールな笑いがある作品。