福島 正実(ふくしま まさみ、1929年2月18日 - 1976年4月9日)は、樺太出身の編集者、SF作家、SF評論家、翻訳家。本名は加藤 正実(かとう まさみ)。別名に加藤 喬(かとう きょう)、原 狷介(はら けんすけ)がある。 長男の加藤 喬(かとう たかし、1957年 -)は元米陸軍大尉で米国防総省外国語学校日本語学部長であり、第3回開高健賞奨励賞受賞者である。次男の加藤まさし(別名・桑沢慧、1963年 - )も翻訳・著述を手がけている。義弟(妹の夫)は内田庶(宮田昇)。詩人田村隆一の2度目の妻は正実の従姉妹。 初代『S-Fマガジン』編集長であり、それまで日本の出版界では商業的に成功しなかったSFを日本に定着させるため、様々な分野で精力的に活動し、「SFの鬼」と呼ばれた。但し、晩年は覆面座談会事件において匿名で気鋭の作家らを誹謗中傷し、業界の分断と停滞を招いた。
二大国による冷戦時代。核兵器を持たない日本でも、危機回避のための研究が進められ、遂に「ミサイル自動制御逆転装置」が完成する。しかし、設計図と共に発明者の研究所員が姿を消した。彼を探し出し、設計図を取り戻す。これが、「00部隊」と呼ばれる日本の秘密情報員003号に与えられた任務だった……!────米中ソ入り乱れるスパイ戦の第一話、催眠術と念動力の使い手である謎の忍者と対決する第二話を収録!