ちょっとおバカな中学生・ヨタは、村はずれの一軒家にひとり暮らし。でも、人間の代わりに妖(バケモノ)の家族がいっぱいいるんです。ヨタの世話焼き係の兄は通学かばんの袋狢(ふくろむじな)、兄よりしっかり者の妹はかまいたち、料理上手な母は女郎蜘蛛、そして家では意外に存在感のないお父さんの赤舌……。妖を見ても怖がらず、「かっこいい」と目を輝かせるヨタ。そんな彼に調子を狂わされ、思わず気を許してしまった、本当は怖いはずの妖たち。そんな不思議な「家族」を描く、可愛くってどこか懐かしい妖怪噺、開幕です!