「あなたを助けたのは……下心です」 無口で無愛想な部下×トラウマ持ちのイケメン上司、13年越しの臆病な恋。柏木の部署の大型(物理)新人・黒瀬は、愛想が無い上に遠慮も無く、上司としては気がかりな部下。けれど時折、柏木にはやさしい一面をのぞかせることがある。以前、自身のトラウマによって黒瀬に迷惑をかけたことがあった柏木は、その言動を単なる気遣いだと思っていた。だけど、どうしても意識してしまう。おまけに黒瀬から向けられるやさしさには、どこか覚えもあるような気がして……? 【目次】 #1 #2 #3 #4 #5 描き下ろし 電子書籍版購入特典ペーパー
若くして管理職をつとめる柏木は、最近入った同世代の新人・黒瀬に手を焼いていた。無愛想かつドライな態度で職場で浮き気味の彼に、どう声をかけたものかと悩む日々。柏木は溜まったストレスを発散するため日課のジムへ向かう。すると、見慣れぬイケメンが女性に囲まれていた。“涼”と呼ばれた彼はなじみのトレーナーの大学の後輩らしく、流れで三人で飲みに行くことに。話も弾み、疲れもあいまって酔いつぶれてしまった柏木は、帰りがけ寝ぼけ眼で見上げた涼の背中に、なぜか既視感を覚え――? 秘密を抱えた部下とトラウマ持ちな世話焼き上司の、十三年越しの恋のつづき。(単話版 第1話)