事故で両親を亡くし大金を手に入れた幼い主人公が金目当ての大人たちに殺されかけたことをきっかけに極悪非道な犯罪者に育っていく話 あまりにも救いがない話だけど読んで損はしない 成長した主人公が矢吹丈にそっくりなのも考えさせられる
居場所を与えてくれたボクシングの為、亡き友の償いの為、そして己の誇りの為に青春や恋愛を全て捨てた男の滅びの美学。 結婚式でのノリちゃんの表情が忘れ難い。
夏休みにちょうど10巻まで無料だったので読み始めたのですが、やっぱり面白いです。ちばてつや先生の作品を読めば読むほど「漫画家になりたい人はちばてつやを読むべきだ」という気持ちが強まります。10巻までだと松太郎はまだまだやんちゃで真面目に相撲に取り組んでないので、ほぼ田中が主役なんですよね。でも脇役にスポットライトが当たるのがちばてつや先生の真骨頂ではないでしょうか。どんなキャラクターにもそれぞれの人生があってストーリーを動かす為のただのコマじゃない。それを作為的に行っているのではなく、先生が作品に没入していることで生まれているんだと思います。 ちなみに松太郎が学校の先生を押し倒しちゃうエピソードを描いたら「子供も見るかもしれない雑誌なのになんてことを描くんだ!!」ちば先生のお母さんがすごく怒ってコンコンと説教された話を「ひねもすのたり日記」で先に読んでいたので、該当のシーンもなんだか微笑ましかったです。
あの有名な雨宿りのキスがどんな漫画のワンシーンなのかずっと気になっていたのですが、電子書籍「みそっかす」の3巻に収録されていると知って読んでみました。いやぁ〜!ちば賞の講評などで「漫画は間が大事」だと先生ご自身がよくおっしゃってますが、こういうことなんだなぁとしみじみ思いました。環境汚染がテーマの作品でもあるので前後のストーリーには荒々しさもあるんですが、そんなことも吹っ飛ぶくらいのロマンティックなキスシーンです。みなさん一読の価値ありですよ!!
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ビッグコミックでもビッグコミックオリジナルでも「ひねもすのたり日記」にやはりいいね ・特に好きなところは? ちばてつやの描く「赤塚不二夫」 トモガキの時といいいつもかっこよく描くよな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ビッグコミックオリジナル50周年と言うことでの「ひねもすのたり日記」番外編だったがいつも通りの面白さだった。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返したがやはりいい。アパートの住人がどいつこいつもクセが強い部分と主人公の新一のいいやつぶりとズレがさすがちばてつやだなと思う ・特に好きなところは? ノミ倉のすべて。警察官の前で呼ばれる、ラジオ体操が嫌いなどの絶妙におもしろいエピソードが満載からのタコ部屋編での言動。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 個人的には餓鬼と並ぶ傑作だなと思う。多分一番最初に読んだのは20年以上までそのあとも数年おきに読み返しているくらい好きだね
昔の巨匠は皆少女まんがも書いていたようです。こちらの作品はあしたのジョー等でお馴染みのちばてつや先生による少女マンガものとなります。 とはいえ、今我々が「少女マンガ」と聞いてイメージするものとはだいぶ作風が異なります。主人公が少女なだけで、結構普通のといったら変ですが、老若男女問わずに楽しめる物語なので、ジェンダーレスに楽しめると思います。 まぁ同じエンタメでも映画なんかは別に「男子向け」「女子向け」とかそこまでないので、不思議ではないですね。 気になるストーリーの方なのですが、都会っ子のおてんば娘である主人公のミチ(小五)が親の都合で離島に移住してくるところからスタートします。初めは島民たちが閉鎖的だったりするのですが、持ち前の快活さですぐに打ち解けます。ただ大人たちはそうもいかず、ミチの両親と大人の島民たちとの間で揉め事などが頻発してしまいます。 台風がきて島全体が壊滅的な打撃を受け、大人たちが皆自失してしまっている中、そんな大人を励ますためにミチを筆頭に子供たちが力を合わせて運動会を開催するシーンは、現代社会で忘れてしまった何かを思い出させてくれるようで、思わず落涙せざるを得ませんでした。
千住のあたりが舞台です。あのあたり、結構マンガの舞台になりやすいですよね。本作もそのうちの一編です。 ストーリーは、エリート街道をいく(明確な描写はないですが、私はそう思ってます)主人公の新一が千住の叔父を頼って上京し、「イースタン」というアパートに入居するところからスタートです。 当の叔父さんももちろんですが、そこの入居者、はたまた周辺の友人たちもはちゃめちゃな人ばかりで、新一はかなり戸惑い、「ここは人の住むところではない」とまで言います。 ですが、その後、歓迎会をやるなどの交流を経て、温かい友情をはぐくんで行くこととなります。1話完結とまではいきませんが、それに近い展開で、日々の日常(日常といっても結構事件が多発しますが・・・)が展開されます。 テイストは全然違いますが、同じ下町のはちゃめちゃ物語ということで、少し両さんを彷彿とさせるところを個人的には感じました。 全2巻とコンパクトで、なおかつ準1話完結的な作り、しかもすごく読みやすいので、ちょっとした時間に下町情緒を味わいたいって方にはおすすめです。
公式のあらすじには「感動作」とありますが、どちらかというと心温まるヒューマンドラマというよりも、世の中の闇の部分を描いた社会派作品のように思いました。 主人公の立太は、ダム建設の犠牲となって両親を失ったようなのですが、その代わりに国か何処かから莫大なお金をもらっています。そのお金をめぐって村の大人たちが汚い争いを始めて、それに否応なく巻き込まれ、悲惨な人生を送る立太の物語です。 元々すごくピュアーだった立太が大人たちに虐げられ、記憶を失い、ボロ雑巾のように時に犯罪を犯しながらもしぶとく生き抜いていきますが、ついに・・・ お金に惑わされて人生を踏み外してしまった多くの大人たちと、それに巻き込まれてしまって人生を狂わされてしまった主人公、それから主人公の行動にとばっちりを受けて不幸になってしまった(時に死んでしまった)人々・・・私は日々お金を欲しがってしまっていますが、本当にそれでよかったんだっけな、とそんな気持ちになりました。
少し前にゴルフを始めたので、読んでみました。夢中になって読んでました。 「チャー・シュー・メ~ン」のリズムは、太陽が生みの親だなんて・・・! なんか感動!笑 私も一緒になって試合を闘ってるような気持になり、ゴルフの難しさをあらためて感じた。 打ちっぱなしに行きたくなりました( ^^) ゴルフが好きな人ほど、勉強になるから読んだ方がいい!!
事故で両親を亡くし大金を手に入れた幼い主人公が金目当ての大人たちに殺されかけたことをきっかけに極悪非道な犯罪者に育っていく話 あまりにも救いがない話だけど読んで損はしない 成長した主人公が矢吹丈にそっくりなのも考えさせられる