◆1巻あらすじ◆ 「あなたの心をのぞかせてください」 ボロボロの雑居ビルの一室にある「楷恭介心理研究所」。所長の楷恭介は、持ち前の洞察力と観察眼で、心の迷いを抱える人に救いの手を差し伸べる敏腕の心理カウンセラーだ。ある日、恋人に不信感を抱きながらも問いただすことができず、葛藤を抱えた女性が楷恭介のもとを訪れた…。◆1巻収録話◆ FILE1『結婚と詐欺と真実と偽り』、FILE2『顔が見えない女』 ◆関連情報◆ 「神の雫」作者コンビ(作画:オキモト・シュウ、原作:亜樹直)による心理ミステリー作品。原作・亜樹直は、別名義で「金田一少年の事件簿」や「サイコメトラー」などを手掛けており、本作品も心理学をベースに事件を解決するクライムサスペンス。なお、オキモト・シュウ作画の本作品は、的場健作画の「サイコドクター」リブート作品という位置付け。2002年、「サイコドクター」のタイトルでTVドラマ化されており、楷恭介役を竹野内豊、冠野あずさ役を市川実日子が演じた。
神の雫は運命の雫でもある。世界的なワイン評論家神咲豊多香の子である神咲雫は、幼少からワインに関する徹底した英才教育を父から受けていた。成長した雫は、父への反発からワインから距離を置く生活を送っていたが、運命の糸は雫をワインの元に引き寄せた。雫の持つたぐい稀なワインのテイスティングに対する才能は無意識のうちに発揮され、周囲を驚かすばかりだった。その後、父が急死し、ある遺言が残された。それは父が生涯を通じて選んだ12本の偉大なるワイン「十二使徒」とその頂点に立つ「神の雫」の銘柄と生産年を言い当てた者に、遺産である至高のワインコレクションを相続させるというものであった。その重圧に驚愕する雫であったが、加えて生前父が養子に迎え入れた、天才ワイン評論家の遠峰一青が現れ、相続争いを表明してきた。ここに誇り高きワインコレクションをめぐる熾烈な争いの舞台の幕が切って落とされた。2004年に漫画雑誌モーニングで連載が開始されるや、大ヒットとなり続編含め16余年にわたり大ベストセラーとなった。作品は世界中で大ヒットを飛ばし、累計発行部数は1500万部を突破している。ワインに詳しい者もそうでない者も読み出したら一気に引き込まれる亜樹直の重厚さとエンターテイメントか見事に合体したと原作と原作にマッチしたオキモト・シュウのシャープな絵がこの大作を結実させた。