小学3年生の子どもを持つ早紀、美穂、麻衣。3人は、子どもが幼稚園の頃から仲良くしているママ友だ。「不倫なんてドラマの中だけの話」そう言って笑い合っているが、この3人、実は全員不倫している。毎日の忙しさから子どもにきつく当たってしまう早紀。夫からモラハラを受けても諦めている美穂。子どもの不登校に行き詰まっていく麻衣。不幸ではないけれど、幸せなわけでもない。そんな彼女たちに、家庭の外から手を招く男性が現れる。彼女たちはどんな選択をして、どのような結末を迎えるのか。これは、私かもしれないし、あなたかもしれない。三者三様の恋の物語。
【あらすじ】「ある日突然、45歳の夫が若年性認知症と診断された」佐藤彩は、夫・翔太の物忘れが増えたことを最初は気に留めていなかったが、決定的な出来事が起き、病院へ連れていくことに。そこで医師から言い渡されたのは「若年性認知症」という残酷な宣告だった。いずれ時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病。なんとか前を向こうとする彩だったが、病状が徐々に悪化するにつれて夫は知らない一面を見せるようになっていき―――。若年性認知症と向き合う家族の3年間を描いた闘病セミフィクション。【解説】古和久朋(認知症専門医) 「認知症の共生社会を目指して」【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。