※ネタバレを含むクチコミです。
コロナ禍を体験した人なら一度は考えたことがあるであろう、外に一切出ることなく快適な生活ができる方法。 主人公の小森健太郎は、20年間リフォーム会社の営業としてがんばって働いてきた。 そして、早期退職をして、2000万円を手にし、長年思い描いてきた理想の生活を手に入れることができた。 しかし、ブラック企業だったサラリーマン当時の悪夢にうなされたり、思わぬ出費があったり、隣人に惑わされたり、思わぬ出来事に巻き込まれたり…。 やはり、一筋縄では生活できない。 そんな時に、救いになったのは・・・。
エッセイかと思ったら全然違った。ただ、これは面白い。 疲弊しきってしまった営業マンが、脱サラどころか脱社会を試みる。 その方法たるや、現代的かつ合理的(に見える)で、やろうと思ったら出来るかもしれない。 途中、ゲームをするシーンがあるが、「Fallout76」をそのまま使ってるような感じで、好きな人はちょっとニッコリ出来る。 絵も上手くて見やすいし、上巻を読んだ時点でのストーリーもしっかりしていて、細かな設定の解説もしっかりある。 だからこその恐怖がある。 正直、どうなっていくのか見当もつかない。
『予告犯』のスピンオフ作品。 吹き溜まりのような団地に住んでる高校生が、予告犯の模倣犯として、義援金のを募って制裁を行う。 義援金が面白いように加算されていく・・・。 更には、制裁してほしい相手まで公募する。 義援金を出している人々はどういう人たちなのか? そして、シンブンシの本当の目的は何なのか? 心の闇は広がり続ける。
昨今のネット社会に則った風刺の効いた漫画。和製版ジョーカーというべきか、世間からは反感を買う反社会的行為にも関わらず、主人公達の言動や意志は他人事ではない、弱者ならではの正義と感じました。 格差、貧富の差は広がるばかりで、そんな真っ暗な現実を、ちっぽけな漫画喫茶の一室から抗う、とても深いストーリーの詰まった漫画でした。
3巻なので一気に読んでほしい… 映画にもなった予告犯、漫画はどんなもんかと読んでみました。 めちゃくちゃ面白いしブレないし感動する… 誰もが思ってるような社会に対する鬱憤や、時事ネタ、サイバー犯罪なんだけど身近な問題を絡めてあったりして物語にすっと入っていけます。どの登場人物にも共感できます。この人は何がしたいんだ、この人の行動原理は何なんだと終始興味が湧きます。起承転結の結も予想外で本当映画一本見てるかのよう… 一気に読んでその余韻にしばらく浸ってほしい作品。
【掲載誌】 グランドジャンプ2018年No.1(2017年12月06日)より連載開始 【代表作】 『予告犯』 『マンホール』 【受賞歴】 『有害都市』コミック評論家・ジャーナリスト協会賞 最優秀作品賞 受賞 『有害都市』第20回 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞 【公式ページなど】 グランドジャンプ http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/noise.html STUDIO221 http://www.pn221.com/
※ネタバレを含むクチコミです。