「衛宮さんちの今日のごはん」×「Fate/Grand Order 英霊食聞録」|TAa・十駒マコト・遠藤雅司が語る“Fate×料理”マンガの醍醐味 - コミックナタリー 特集・インタビューnatalie.muTAa ・只野まこと・TYPE-MOON「衛宮さんちの今日のごはん」、十駒マコト・遠藤雅司(音食紀行)・TYPE-MOON「Fate/Grand Order 英霊食聞録」
『衛宮さんちの今日のごはん』で料理監修をされている只野まこと先生の正体が本作の十駒マコト先生だと知ってマジでビビり散らかしました。料理もできて絵も描ける、無敵だ!!! https://manba.co.jp/boards/144665/import_links/9450 さて、『衛宮ごはん』は「ワンランク上のおうちごはん」がテーマのグルメ漫画然とした作品でしたが、本作はFateを通じて世界各地の食の文化と歴史を学べる学習まんがといった趣。 Fateシリーズのサーヴァント自体は歴史上の人物を元にしているとはいえ相当アクロバティックなアレンジが加わっているわけですが、存外こうしたテーマの入り口にはぴったりというか、元からこのマンガのために居たのか?というくらいのフィット感。 コラムや注釈も充実の情報量で、古今東西さまざまな文化圏の英霊が登場するFGOの強みをガッツリ真面目方面に生かした作品と言えます。 なかでも注目すべき話数はプロトタイプとして描かれたという「ウルク飯」かと思います。バビロニアのアニメでも食事シーンが随分話題になりましたが、生活をしっかり描いたシリーズだけあり、古代メソポタミアのメシの解像度が上がる恩恵は大きいですね。 時間も空間も大きく離れた当時の食文化が今でもこれだけ分かっていることそのものへ驚きと、食べてみたい!と思わせるほど魅力的に描かれていること、両面からすごいなと思う次第です。 『衛宮ごはん』ファンはもちろん、全くFate知らん人が本作を入り口にするのもアリなのかもと思うくらい、しっかりした作品ですよ!