夏、湘南、海の家。今年もにぎやかな季節がやってきた。海の家の店長を務める「カイリ」、相棒の「スミ」、そして今年のバイトくんは大学生の「ジュード」。柔道部だからという安直な理由でジュードと呼ばれている彼は、仕事もできて性格も良く、パッと見は優等生。でもどこか影があって…。ひょんなことから優等生の仮面の下を覗くことになるカイリ。思いを伝えあったわけでも、肌を重ねたわけでもないけれど、確かに穏やかな愛があった、そんな一夏の話。42ページ
仕事中に過労で倒れた週刊誌カメラマンの理太は、休養のため祖父のいる田舎町へやってくる。先行きに不安を覚え気晴らしに訪れた夜中の神社で理太が出会ったのは、ミステリアスな雰囲気の謎の青年・雨音。最初は敵意を露わにしていたものの、突然降りだした雨にトラウマがよみがえった理太の様子に、雨音は「雨、止ませてあげようか」と言いだして──…?
「またお前の笑顔が見たくて、ここに帰ってきたんだ」上司を殴り会社を辞めた貴一郎は荷造り中に、不良時代につるんでいた今は亡きトオル先輩や、当時の悪友・晃太との写真を見つける。楽しかったあの頃の写真に懐かしさを覚え、晃太と会うため10年ぶりに地元へ帰ることに。久々の再会ながらも昔となにひとつ変わらない笑顔の晃太と高校時代の思い出話で盛り上がる中、貴一郎は流れるままに晃太と身体を繋げてしまう。一方の晃太は、10年前突然いなくなった貴一郎との再会を喜ぶも、心の内ではもう好きになるまいと固く決意していて──…★マイクロコンテンツ版配信時のカラーを完全収録!!
「お前の笑顔が好きで、海辺の町へ帰ってきた。」会社を辞めた貴一郎は、引っ越しの準備をしているときに古い携帯電話を見つけた。そこには悪ガキだったあの頃、いい思い出も、悪い思い出もたくさん詰まっていた。なかでも、悪友・晃太の笑顔が一番多く、親友の一線を越えていた日々を思い出す。また笑顔が見たいと思い立ち生まれ育った町へ帰ると、そこには変わらない笑顔を浮かべる晃太がいて――※この作品は『&.Emo vol.39』に収録されています。重複購入にご注意ください。