酒癖の悪い派遣社員の「藤崎」は、クソ上司から「ニンゲン」という生き物を押し付けられ飼うことになってしまう。なんやかんやありつつもニンゲンに「おもち」と名付け、一人と一匹の生活が始まる。これを機に藤崎は自身の生活を改めることを誓うのだった。それは出会いと別れ、そして再生のおはなし。
両親が経営する古井戸旅館を手伝う少年、タツキ。大事な姉の結納の儀の日、突然おかしくなった新郎に腹部を刺され、旅館から転落。姉を助けるため、普段は使わない物置を通って戻ろうとしたとき、監禁された福の神を発見する。福の神は輝血と名乗り、「ここから出してくれたらお腹の傷を治してあげる」と言う。不安を覚えながらも、タツキは牢のカギを壊してしまう。すべては姉を助けるため…。