※ネタバレを含むクチコミです。
この作家さんの漫画がスペリオールに載るの久しぶりな気がする。今は路草でも連載されてるけど、一度見たら忘れられないオリジナリティのあるタッチの絵ですよね。今回の前後編で掲載された読切「金猪の渡り」は時代物です。 佐渡の金山で起きた事故の罪を擦りつけられた金目の少年。彼の素性は最後まで分からなかったけど、同じく孤独な過去を抱えていた2人が出会って心を寄せ合い歩き始めようとする中をトンボが舞うシーンに感動しました。後編まで一気に読むことをオススメします!
土屋とハルヒコのふたりは美術部に通う高校3年生。ふたりとも美大志望で、画力はそこそこ。土屋は親の影響もありどことなく窮屈そうにしている一方、ハルヒコは家庭の事情で予備校などに通えないものの奔放に描くことが伝わります。 床に落とした炭の音がふたりをつなぐ展開も綺麗で、全体的にセリフよりも絵で見せるという演出意図があって、多くを語らずともふたりのあいだに生まれた絆、熱のようなものがじんわりと感じられました。
※ネタバレを含むクチコミです。