長過ぎた戦争は、世界を超医療発展社会に変えた…。自らを生かす心臓はそのドナーの謎と共に少年を悲劇の着火点‐フラッシュ・ポイント‐へと導く旅に巻き込む… 戦線より離れた田舎町に暮らすジャンク漁りから義肢・義足の修理までこなす、なんでも屋の少年ケイは、幼い頃両親と死別し、残された妹の為に暮らしていた。彼らの後見人は両親と昔なじみのAG。軍部づけの捜査官という仕事柄数年に一度しか会えていない。数日前にこちらに立ち寄る知らせを受けたが、来る度にトラブルをよこすAGとの再会に期待はしていなかった。その日の朝、開店前に上がり込んだ一人の軍人に自らも詳しく知らない両親の名のもとに捕縛されるケイ。駆け付けたAGと激しく衝突するさなか、軍人の腕は通常の軍用義肢にも無い恐るべき怪変を見せる。その力の源泉たる正体はAGの娘【アイリーン】によるものだという。原因はケイの両親が関わったゼノテクノロジーの実験に娘が使われ、その代償が今目の前にあるものだという。両親の研究、死、AGとの関係、アイリーン ケイは自らの体に眠る秘密の解明の為、AGと街を離れることとなる。
とある施設で爆破事件が発生する、その場に居合わせた友成シュトは巻き込まれた際に記憶を失ってしまう。友成シュトを庇う形で正恒レンは命を落としてしまうが、記憶を失くしたシュトの前にレンと同じ風貌と名前の青年が現れる。交友を深めるその傍らで監視するもう一人の不穏な男…。その男は爆破事件の最重要人物であったが、正恒レンの秘密も知っているようだった。シュトは記憶を戻せるのか、レンの秘密と謎の男の関係は…。