借金1000万作曲家の人生を変えてくれた猫の話
それにしても猫がかわいい #1巻応援
借金1000万作曲家の人生を変えてくれた猫の話 ちとせ 響介
兎来栄寿
兎来栄寿
借金1000万円を背負いながら、猫のためにマンションを購入し、さらには1億の豪邸も建てたことでTVにも出演して有名になった作曲家の響介さん。 100万PVを超えて書籍化もされたその「猫マスター」としての活動の様子を、『ところにより犬や猫が降るでしょう』や『ねことボン』のちとせさんがコミカライズしたのが本著です。 私も大概ちとせさんの描くワンニャンが大好きですが、本作でもそのかわいさは飽和しています。特に、Story4でのポポロンの表情は反則的。0.02秒で″保護″ります。 猫への愛が高まりに高まり、猫ファーストを信条とする響介さんの、猫にすべてを捧げる生活の始まりから実際的な内容までが詳らかに描かれます。幕間では、熱の溢れるコラムも。 リュックやソラといった猫の名前の由来が響介さんの大好きなファイナルファンタジーやキングダムハーツにあるのも個人的に共感するポイントでした。なお、ちとせさんの絵も可愛いですが、実物の写真集も付いています。ソセコアカミミ。 響介さんは、元々借金のあるところから猫を飼い始めて、猫のために頑張ることで今の生活を手に入れることができたものの、猫のみならず動物を飼うに当たっては基本的に経済力を有していなければならないこと、そして大切な子たちに健やかに暮らしてもらうための大切な覚悟・心構えが説かれます。 あとがきに「保健所や里親に目を向けて」と書いてあるのも素晴らしいと思いました。 ″猫には「いい」か「よい」しかない″ Exactory(その通りでございます)