ドラマ化もされ前半の一通りの復讐劇がメインかの様に思えるが、その後の方が個人的には面白い。一貫して女性のたくましく生きる姿を描いている。成人、子供、老婆問わず登場する女性は皆かっこいい。生き方の知恵を教えてくれる作品。
不倫に嫌悪感を持っている人でも、読んでいるうちに、奥さん側に感情移入してしまう。 そんなストーリーです。 きっと、優しい旦那さんだったら、不倫なんかしないんだろうな、って、そんな奥さんばかり。 意外に真面目な女性の方が、こういうこと、あるのでは?割と身近な話に感じます。 不倫はちょっと、、、、、という方も、気軽に楽しめるのではないかと思います。
夫を死に追いやった会社の人間達に復讐する話なのですが。 この話は重苦しい復讐心よりもヒロインの妖艶さと狂気によるやり方がメインでサクッと読めて面白かったです。 2回読んで伏線がなるほどとわかるところも多く、楽しめました。
普通の恋愛じゃパンチが足りない、やはり浮気・不倫はジェットコースターのような面白さがあるんですよね(ただし架空の話に限る) 一話目から普通にエロ入ってますけど金魚屋の店長と不倫しててどこか文学作品的な美しさのある話でした。
不倫とかドロドロ系って読みだすと止まらない! その中でも特に面白かった金魚妻! 金魚妻になる過程や、各場面の気持ち、セリフが刺さる。 不倫を陰で肯定し、絶賛不倫中の方はばれないように上手くやるんだぞ!と応援する派なので、読んでいる時は気付けば夜更かしして読み込んでおりました。 1巻読んだら沼ります。
金魚妻などエロめの漫画のイメージが強い黒澤R氏ですが、この漫画では冒頭から双子の赤ちゃんを連れて登場。いや2児の母…というか女性だったんかい。 これはその黒澤氏がバーのママに扮して、毎話ゲスト漫画家を迎え経歴や創作秘話などなど、いろんな話をしていくという漫画です。 この漫画の何がすごいって、登場する漫画家がとにかく豪華。今をときめく大物売れっ子漫画家ばかりです。 まず羽海野チカからはじまり、押見修造、花沢健吾、古屋兎丸、浅野いにお、すえのぶけいこ、若杉公徳、などなどなど。 連載されていたのが少し前なのもあり情報が若干古いものの、漫画好きはもちろん、いかにしてデビューしたかや、デビュー後の苦労、ヒット作の創作裏話も赤裸々に語られているので「漫画家志望」の方が読んでもすごく参考になるエピソードが満載です。 お気に入りは作者が羽海野チカの頭にカニの爪を突き刺した話。 あとは押見修造は自分含め実在の人物をモデルにしすぎなところ(それが愛娘にも及んでいたのには驚き)。 そして浅野いにおの元妻は漫画編集者だったこと(この漫画ではまだ元ではなかったけど)。 古屋兎丸式ネームと作画がどんどん進む生活習慣、とか。 全漫画好きにすすめたい1冊でした。
※ネタバレを含むクチコミです。
5年位前だが「ハッピーアワー」という映画が、自分の界隈で話題だった。 http://hh.fictive.jp/ja/ ざっくりいうと、それぞれ性格も価値観も異なる妻(一人はバツイチ)たちが、色んな理由で旦那から離れていく(離れていった)というのを描いた作品。 演技経験がない女性をキャストに使ったことで、逆にリアリティが強く、自分は今でもこの映画がすごい印象に残っている。 本作「金魚妻」を読んで、まずこの映画が思いだされた。 本作も端的にいうと、妻が不倫・浮気する瞬間をオムニバス形式で描いている。 巻数を重ねるごとで関連性も出てくるが、基本的には1話完結で色んな家庭環境の妻を描いている。 作者である黒澤Rは女性であることも存分にあると思うのだが、目線というか、女性的な着眼点、ふとした瞬間に起こる衝動的なところが、男子目線で読んでてハラハラさせてくれる。 特に、心が離れる要因として、物理的なDVなどはわかりやすいのだが、そうでない所の描きが秀逸なのだ。 ちょっとした不満の蓄積(えてして価値観に軽微な影響を与え続けるもの)、旦那が何もフォローもしない無関心な様子だったり、退屈だったり、結局わかりあえない関係性を身近な他人とのセックスで満たそうとする流れが、理解できそうで、理解できない。 この感じが、もどかしく男女間の違いなのだろうと読むたびに痛感させられる。 エロスな面が強調されるが、こうした男女の機微も味わい深い作品です。 特に、上記の映画を知っている人は、ハマるかと思います。
不倫をテーマとして、色んな人妻を描いたオムニバス。 タイトル「金魚妻」の主人公さくらの話はシリーズで続いています。 作者の黒澤Rさんの繊細なタッチに、男心がそそられる作品です。この種のテーマにありがちなドロドロしたストーリー展開ではないのが、逆に想像が膨らみました。夫が冷たかったりセックスレスだったりと、不倫する妻の立場になって読むと納得できる部分もありますが、夫の側からすると怖いような気もします。 不倫をされている、不倫をされそうとだと思っている男性諸君の教科書的な一作かもしれません。
ドラマ化もされ前半の一通りの復讐劇がメインかの様に思えるが、その後の方が個人的には面白い。一貫して女性のたくましく生きる姿を描いている。成人、子供、老婆問わず登場する女性は皆かっこいい。生き方の知恵を教えてくれる作品。