「俺なんかのどこがいいわけ」佳幸は新進気鋭の金属彫刻アーティスト。従兄弟の博光がパリで実業家のアルマンと恋に堕ちたのがきっかけで、アルマンの親友、ジャン・ミシェルから熱い秋波を送られているが、所詮彼は遊び人…と若干引き気味。そんな佳幸とジャン・ミシェルがラスベガスのコンテンポラリーアートフェアで再会した。煌めく夜に二人の関係も一気に燃え上がるかと思われたが…。素直になれない佳幸★パリ-神戸ディスタントラブ☆
休暇で訪れたパリ。画家の祖父をもち、そのコレクションを収めた美術館を管理している槙博光は、ある伯爵邸のギャラリーで『水辺の花嫁』と題された絵に一目惚れした。この絵を手に入れたい…博光は持ち主の実業家、アルマン・ブロイに掛け合うが、「俺を楽しませることができたら、譲ってやってもいい」と言われ、貴族の血を引くこの典雅で意地悪な男に振り回されることに…。一枚の絵が引き寄せる運命の甘い出逢い♪◆イラスト:緒田涼歌
システムエンジニアの河南匠は、祖母が倒れたと聞いて山奥の故郷へ向かった。匠は昔、故郷で神隠しに遭ったことがある。庭の祠へ久々に赴くと、唐突に見覚えのない土地へ飛ばされてしまい、銀狼の耳と尾を持つ男・月白と出会う。月白は神の眷族で、一帯の山を統べる頭領と称し、かつて匠と結婚の約束を交わしたという。そんな記憶のない匠は戸惑うが、婚礼の準備は着々と進んでいって……!?
突然、高平グループ総帥である祖父から後継者候補に指名された大学生の陽は、会長秘書である古市英典から特別教育を受けることになった。慇懃な態度を崩さない古市だが、その厳しさの裏にある優しさに気づき、強く意識するようになる。そんな時、同じ後継者候補の従兄弟・亮が、男とキスしている光景を目撃してしまう。ショックを受けた陽は古市に抱きしめられ、さらにキスされそうになり……!?