砂漠で極貧生活を送るおれ・アリーは、実は魔物の血を引いていたらしい。魔物の従者だという黒豹との契約で、おれは本来の姿(エッチなスケスケの服で色っぽい格好!)にさせられたのだ!……と思ったら、魔物退治を生業とするシンという頑強な男が現れ、おれを追ってくる……!! いったいどうなってるんだ~~!! でも、なんだかおれは、シンに一目惚れしてしまって……? 妖艶な美少年に変身するチビでやんちゃなアリーと、強くて無愛想な「魔狩り」の青年・シンのすれちがいラブv
善臣と幸彦はやっとお互いの気持ちを伝え合い、恋人となった。しかし、幸彦は、ダサくて鈍くさくて、ただのファンだった自分が善臣の隣にいてもいいのだろうか、といつも不安をかかえている。バンド「GNOSIS」のメンバーとして活動している間、二人の関係は秘密。恋人として過ごせるのはわずかな間だけなのに、幸彦は自分に自信がなくて想いを言葉にできない。――引き止めたい、夜を一緒にすごしたいのに…。――天にとどく樹シリーズ3
善臣と幸彦は、幸せの真っ只中にいる。結婚式を終え、善臣の家の離れでふたりだけの生活をはじめることに。朝の目覚めから隣に大事な人がいるということに戸惑いつつも、言いようのない幸福に満たされている幸彦は、善臣と一生をともに生きていくことを改めて決意し……。一方「GNOSIS」の他のメンバー――光、瀬戸、そして博記は……? それぞれを主人公にした短編も読める、待望の書き下ろし新作! ─────天にとどく樹シリーズ5
石黒家次男の善臣は、苦い失恋のあと荒んだ生活を送っていたが、心の中ではただ一人、自分だけを特別に愛してくれる人を探していた。自らがリーダーをしているバンド「GNOSIS」がいよいよメジャーデビュー! というそんなとき、メンバー募集で入ってきたのは、失恋をした相手・忍に似た柴田幸彦。忍のように優しい面立ちなのに、なぜか善臣にだけ反抗的で、善臣はそれが少し気になっている。しかし、その態度とうらはらな幸彦の一途な想いを徐々に実感してくる善臣は……。 ――――天にとどく樹シリーズ2
善臣と心も身体もつながりあい、幸彦はとても幸せな気分でいた。何のとりえも無い自分を、「GNOSIS」のドラマーとしてみんなが認めてくれ、何より善臣が自分のことを好きだと言ってくれる。しかし、いざ善臣に「ずっと一緒にいて。俺と結婚して」と言われると、俺なんかでいいのかと思ったり、うれしかったり、色んな気持ちがぐるぐるしてしまって――。どうしたらいいのか分からなくなり答えが出せない幸彦に……。──天にとどく樹シリーズ4
男同士で相思相愛の夫婦である善臣と幸彦。人気ロックバンドに所属するふたりは、メンバーやそれぞれの家族の優しさや温かさに感動しながら幸せを噛みしめていた。そんな彼らに、なんとファンから「ステージで結婚式を挙げて欲しい」という切実な願いが続々と届く。予想外の祝福にとまどうふたりが出した答えは―――? たどり着いた幸せの在り方。短編も収録の、幸福がぎっしり詰まった一冊。―――――天にとどく樹シリーズ7
一途で純粋な幸彦と出会い、それまで荒れていた生活を一変させた善臣。愛情を知り、幸せな日々を過ごしていたふたり。彼らは、教会で内輪だけの結婚式を挙げてもらい、男同士の夫婦となったが、ある日、善臣の子供だという幼子を連れた女が乗り込んできた。過去の自分のせいで幸彦を悲しませる…と怯え、情緒不安定になる善臣に、幸彦は決意する。もう誰も善臣を傷つけないで――。立ち向かう幸彦は…? ふたりの愛の絆で危機を乗り越えられるか!? 短編も収録の決定版!───天にとどく樹シリーズ6
僕にはひみつがある。それはオトコの人が好きだという性癖。石黒(いしぐろ)家に居候することになった僕・高柳忍(たかやなぎしのぶ)が一緒に暮らすのは、美形の三兄弟、長男の和臣(かずおみ)さん・次男の善臣(よしおみ)くん・三男の直樹(なおき)。年下の直樹は、僕に突っかかってきたり、逆にやさしくなったり、僕は戸惑ってしまう……。僕は昔、直樹と何か大切な話をしたんだっけ……? しだいに露わになる石黒家の影と僕自身の過去に向き合いながら、僕は人生を左右する恋に出会い、そして彼とともに生きていく――。
光春は、洋卓ごしに鉄之助をジッと見つめました。彼の目は、どうかすると緑色に見えるのです。そういう彼の瞳に、覗き込むように見詰められると、もういけません。言いたくない、言いたくないという気持ちとは裏腹に、口は操り人形のように勝手に動きだしていました。 「…………ウン。じつは……或る日の、ことなんだ」――そして語り出す。「衛生博覧会」に展示されていた、臀部の模型の肌ざわり、肉感、拒むようなきつい締め付けを…あの変態的な情欲のあらましを――。
逞しく猛々しい王・羅剛。そして神官でありながら羅剛の妃となった冴紗。ふたりは結ばれたものの、大神殿と王宮とで別れて暮らしている。このたび冴紗は羅剛とともに、近隣国・泓絢へ赴くことになり、久しぶりに会える嬉しさをかみしめていたが、いざ出発の段になるとなぜか羅剛は冴紗を置いて行ってしまった。泓絢が羅剛を謀っていると知り危機を悟った冴紗は羅剛を追う。しかし、泓絢の王子に騙され媚薬を飲んでしまい――。王と神官のファンタジックラブロマン。
冴紗との婚礼の儀を済ませ、幸せなはずの羅剛王。しかし、想いが通じたからこその苦しみが羅剛を襲う。冴紗を常に自分のもとにおいておきたい、ひと時たりとも他人の目に触れさせたくない。手に入れた者だけの苦しみに羅剛は囚われる。そんな折、羅剛と冴紗は隣国・萋葩より招待を受け赴くことになった。冴紗の美貌に狂った萋葩王が催した宴に、羅剛は大いに怒り――。王と神官のファンタジックラブロマン、シリーズ第四弾。