高野雀先生の描く画もキャラクターもストーリーも好き。 偏っているようで、偏ってなくて、友達がビシバシ本音を言ってくれて、スッキリする。 自分の気持ちも一人で考えていてもぐるぐる同じところを回ってしまうけど、周りの人たちに相談することで考えが整理できて自分の気持ちが精査できる。 目線を変えると洋服と同じように選択肢が増えるってことで、解決できることも多々ある。 色々考えさせられる作品。
キャラクターそれぞれが絡み合って、それぞれの過去と自意識を精算していく様が気持ち良い。 ネリも周防くんも過去の経験から口走ってしまう「男の子はみんな」「女の子はみんな」というデカい主語、「元カレ・元カノの敗者復活戦じゃない」とちゃんとお互いに言い返せている構図になっているのが良い。 あとポエム大好き!!
同人誌の再録なのに見事にフィーヤン感。 「被服は鎧」という一貫したテーマ。
異能というにはほんとにしょうもない能力。 もっといい能力を持っていればよかったと思っちゃうけど現実的には無理して使わなくても生活できて仕事ができればって登場人物たちに共感してしまいます。 たまにはトラブルがあったりしてチームで能力を使うってなるけど、普段は普通の人たちなのでフラットで見れていいです。 自分にも異能があるとしたら、ねなくても元気とかお肌つるつるとかがいいなぁなんて想像しちゃいますね。
銃を拾った女子高生6人組。どうせなら1人1発殺したいやつを殺してしまおう。 わちゃわちゃコミカルな会話劇もありながら、ヒリヒリするストーリー。 上下2巻で終わってしまうのがもったいないけれど、この疾走感が心地よくもある。 女の子が6人もいたらキャラ被りが起こりそうなものなのに、6人全員ビジュアルも性格も全然違う。 記号化された可愛さや面白さがあるわけではなく、それぞれ弱さも賢さも愚かさも意地悪さも持っていて魅力的。 殺したくなるのも理解できるクソな大人もたくさんいるけれど、まともな大人もちゃんといるのがまたリアルでよい。 巻末のおまけ漫画も含めて非の打ち所がない面白さだった。岡村さんかっこよすぎる。
よく動物が飼われると野生味を失ってしまうという話を聞くのですが、それを思い出しました。 全体的にさり気ない日常の話なのですが、登場人物はそこから常に何かを感じ取っていて、喜んだり悲しんだりしています。思い返すとわたしはすっかりそういう部分を減らしてしまっていて、本来感じるべきことを感じられなくなってきてるのかな、と恐ろしくなりました。 感じなくなった人向けにくどくど説明しないサラッと感も最近では新鮮でした。
異能かぁ。 星野さんの、のほほんふわふわ天然さんぶりが癒されるし、他人の異能が見れるのを能力!って感じさせないのも魅力的です。 でも何よりも、藤原さんと星野さんが付き合ったことが私の中でこの漫画の1番のキュンポイントでした。 藤原さんの不老不死について確認できるときは果たしてやって来るのか。
瞬間移動とか空を飛ぶとかニセ札を体から出すとか、異能があったら便利だしかっこいいですよね。 あったらいいな異能。なんかほしいな異能。 上記のような凄い異能は絶対ないけど、この漫画を読んだら自分にもひとつくらいは異能がありそうな気がしてきました。 果物の食べごろがわかる、猫にめっちゃ好かれる、人の空腹がわかる…など、人間誰もが取るに足らない異能を持っている世界。 書類を崩さず積める異能と人の異能がわかる異能を持ったOL星野さんが主人公のほのぼの日常お仕事漫画です。 不老不死の異能を持つ藤原さんとの恋模様があったり、会社の経営危機があったりしますが、とっても平和です。 異能を生かすでも殺すでもなく、のらりくらり生きてる登場人物たちがちょうどよいです。 現実世界でも個性やら能力やらいろいろありますけど、気にしすぎないほうがいいですもんね。 でも異能あるある話は楽しそうなのでわたしも異能欲しいな。
※ネタバレを含むクチコミです。
言われてみれば服ってヒフだなぁと表題作に気づかされました。自分のテイストを変えてくれるヒフ、考え方ひとつで未来感が出てきます。登場人物が全員フラットな位置関係にあるのもいい。誰もが主役であり脇役である、そういえばそれって当たり前のことだった。高野雀さんって視点が新しい人ですね。 個人的に一番好きなのは、女の子にとってはホクロが多いことがコンプレックスなんだけどそれが宇宙の中の星みたいで片思いしてる男の子がいる話。コンプレックスはその人の個性だし抗えない程の魅力になり得る。見つけた人だけの特権のようなもの、という感じでドキドキした。
高野雀先生の描く画もキャラクターもストーリーも好き。 偏っているようで、偏ってなくて、友達がビシバシ本音を言ってくれて、スッキリする。 自分の気持ちも一人で考えていてもぐるぐる同じところを回ってしまうけど、周りの人たちに相談することで考えが整理できて自分の気持ちが精査できる。 目線を変えると洋服と同じように選択肢が増えるってことで、解決できることも多々ある。 色々考えさせられる作品。