「『運命通り』、死んで頂くことにしますわ!」18禁乙女ゲームの世界に転生した杏樹。これで最推しのバイエル王子と愛し合えると思いきや、転生先はバイエルに寵愛されるヒロインではなく名もなきモブ令嬢だった。加えて杏樹はバイエルのお付きの騎士オーディンに恋をしてしまう。だがそのせいでシナリオに異変が起き、オーディンは敵国との争いの生贄にされてしまうことに…ゲームに存在しない新たなルートの攻略が始まった!
「この指輪を見てもまだ、思い出せないか?」メリフィルト公爵家令嬢ステラの元に、王太子テオドールとの縁談話が舞い込んだ。両親は喜んでいたが、幼い頃に出会った名も知らぬ少年との思い出が、ステラの唯一の心残りだった。いよいよテオドールの元へと嫁ぐその日、「初めまして」と自己紹介をしたステラ。だがそれを聞いたテオドールは、「お前には俺と『契約結婚』をしてもらう」と冷酷な声でステラに言い放ち……。
「泣きたければ、胸を貸してやる。寂しければ、傍で寄り添ってやる」城でメイドの仕事をしているミアは、幼馴染の騎士ニスティと恋人同士だった。ところがニスティの浮気が発覚し、ミアはあえなく失恋してしまう。傷心のミアを不器用な言葉で慰めてくれたのは、強面でぶっきらぼうの騎士団長ライアン。だがミアの心の傷が癒えてきた頃、今度はライアンにお見合いの話が上がってきて……。
「もう二度と、あの朝のような思いはさせない」グリンフィル王国のお転婆な第二皇女アリスには、お目付け役の騎士アルファードがいた。腕が立ち容姿も良いが口うるさいアルファード。彼とは喧嘩ばかりだが、アリスにとってそれは楽しい日々だった。そんな中、隣国の新王からの縁談話が舞い込む。どうせしとやかな姉クリスにだろうとアリスは思っていたが、新王はなんとアリスを結婚相手に望んでおり――。
歌が得意なリシャール王国の王女エマは、城の奥で大切に育てられている。ある日、内乱により両親を殺されてしまい、信頼する部下と一緒に城を脱出し大国セブラン王国へ助けを求めたエマ。リシャール再建を助ける条件として提示されたのは、リシャール王国の治安が安定するまで一時的にセブランの王子シドが執務にあたること、そして、エマと婚約すること。条件を受け入れたエマはシドに引き合わされるもなぜかシドは慇懃無礼な態度、そのうえ「俺の妃にふさわしい教育が必要だ」と言われ淫らな教育を施されることに。怒涛の展開にエマはすっかり途方に暮れる。一方、エマは側近と引き離されていた。シドは「内乱の黒幕がまだいる」というのだがエマには信じられず、さらに、シドには親し気な女性がいるようで――? 胸に秘めた淡い初恋が時を経ていま、動き始める。