【あなたは、もう俺のメスですよ】小早川は会社の後輩で優秀な朝倉に懐かれて嬉しく思い、自慢でもあった。だが二人で残業した夜、何気なく女性の話をした小早川に突然、激怒した朝倉に犯され、ハメ撮りされてしまう。その夜を境に人懐こい後輩は淫らな写真をネタに関係を強要するサディステックな暴君に豹変した。小早川自身も朝倉が与える歪んだ快楽の虜になって――!?
事故で母と妹を亡くし荒んだ生活を送る遼一は、ついに逮捕されてしまう。その際、身元引受人として現れたのはエリート然とした男・片桐だった。母達を殺した相手への復讐だけを願い生きてきた遼一だったが、温かい食事に慈しむ眼差し、そんな優しさに少しずつ心が解かれていく。だからこそ復讐への思いに区切りをつけられた。なのに、片桐の抱える“罪”が明らかになり──。
【イラスト付き】刑事になって二年目。学生時代の友人の死をきっかけに刑事を目指していた若手警察官の都築一也は、ある不可解な事件に遭遇する。内容は何の変哲もない自殺だが、現場の酷似した事件が過去にも二件発生していた。ただの自殺として処理されたことにどうしても納得のいかない一也は、見かねた刑事課長から一人の探偵を紹介される。鏡深雪―― 警視庁・元捜査一課のエリートであり、一年前に発生した事件の解決後突然辞職した、一也の憧れの人だ。彼の驚くべき推理力で、無関係だった三件の事件が少しずつ明らかになっていく。さらに、鏡の側で一緒の時間を過ごしていくうち、憧れだったはずの一也の気持ちが次第に変わってきていて…? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
SなのにMとしての快感を求める彼に責められたい──。M性感店で働く直斗は、キャストではなくSですらないのに指名される。一見Sのような客・城川を縛り、要望通りのセリフで追い詰める。Mである直斗にとっては、戸惑いばかりだった。でも快感を得ながらもどこか苦しそうな城川が気になり……。
【イラスト付き】 新人小説家の有樹は、デビュー作の反響がよく、次回作に「ラガリア物語」という幼い頃から大切に書いている小説を上下巻で出せることに。しかし、編集部が大手出版社に吸収合併されるため合併先では上下巻で刊行できず、書き終わっていた上巻部分のみで急遽完結させた。徹夜続きで作業を終わらせ眠りについた有樹は、夢の中で自分と同じ姿をして、自らを「ラガリア物語」主人公の王子・ユリアスだと名乗る青年に出会う。彼は、世界の創造主である有樹に無理矢理完結させられて不安定になった「ラガリア物語」を、正しく完結に導いてほしいと言う。ユリアスとして物語の中に入った有樹が目覚めると、そこにはかつて憧れた人に寄せたラガリア王国騎士・アルヴィアが、本文には描写のない優しい眼差しで王子である有樹に接していた。物語を進めていくうちに、有樹はアルヴィアが王子に向ける優しさに惹かれていき――。電子限定書き下ろしSSを収録!!
★試し読み大増量中★【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】こいつに処女みたいな反応を見られたら死ぬ朝木はストレス解消が男遊びという美貌の三代目組長。ある日、犬猿の仲で有名な部下が忽然と姿を消した。その不自然な失踪にマル暴が動きだし、朝木は刑事の志津香に容疑者としてマークされてしまう。爽やかなイケメンのくせに肝の据わった志津香に興味をそそられた朝木は、張り込み中の彼に嫌がらせ兼セクハラ三昧。そしてついに「あなた男をたらし込む訓練でもしてるんですか?」とオスの顔をした志津香に逆襲されてしまい──!?
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】身体で犯人を挙げるビッチ──ある事件のせいで、そう唾棄される美貌の刑事・瀬戸彰。だが彰は悪評など意に介さず独りで殺人事件の容疑者『肩に傷のある男』を追っていた。そして経済ヤクザの大物・織宮水樹に目星をつける。彰は男の身体に証拠を見つけるため単身事務所に乗り込むと裸になれと織宮に迫る。けれど男には鉄壁のアリバイがあった。「さあ、瀬戸刑事。覚悟はいいか」面白がるように低く囁く織宮に抱き竦められた彰は……!?
【イラスト付き】天涯孤独の和以は恋人に裏切られ失意の底にいたある日、何かに呼ばれるように立ち入った山の中で異世界・ルトナークへと足を踏み込んでしまう。気を失い、目覚めた先で『グラヴィ』と呼ばれ、「国を強大にする」という身に覚えのない力を与えろと高慢な王・オズウェルドに強要されていたところを、レイシュアという反逆者の青年に救われる。自らの感情が乏しく他人の気持ちに鈍感だが、それゆえ飾らないレイシュアの言葉に心の傷が癒されていくのを感じた和以は、彼に自分の持つ『グラヴィ』の力をどうにか与えたいと考え始めて――。電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】神社の息子ながら、神などの非科学的で曖昧な存在を信じず数式で示せるはっきりしたものを愛してきた九条春日は、父の命により神職のいない田舎町で新しい神主として暮らすことになった。これから自分が管理することになる神社を見回っていると、境内には真っ白な装束を身に纏った美しい青年の姿があった。彼は自分を狛犬のように対に祀られた狼の片割れ・ハクだと名乗る。神の眷属である大神様・ハクによって、清らかで静謐な空気に満ちた異世界のような場所にある神社へと導かれた春日。二人はその異空間で、逢瀬を重ねることになるが――。《神の眷属である白狼×理系な新人神主が紡ぐ、異種族純愛譚》電子限定書き下ろしSSを収録!!
天涯孤独の駆け出し画家・伊万里友馬は、自分を拾い育てた師に日々身体を開かされ、心を蝕まれながらも、健気に絵を描き続けていた。そんなある日、友馬は初めて開いた個展で、優美さと風格を纏った若い画商・神月葵と出会う。絵に惹かれたと言われ、素直に嬉しく思う友馬だったが、同時に、自分の内にある穢れや陰鬱さを見透かすような彼の言動と表情に、内心で激しく動揺していた。しかし葵を忘れられずにいた友馬は、数週間後、彼の営む画廊を訪ねる。そこで目にした一枚の絵に強く感銘を受ける友馬。その絵は、葵が肩入れし邸に囲って援助している画家・都地の作品だった。ギリギリの均衡を保っていた友馬の心は、それをきっかけに激しく乱されていき――。電子限定SSを収録!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
「今、兄さんを支配しているのは、僕だよ。身体で理解すればいい――」 IT事業の会社を営む佐伯聖司の前に、かつて気まずく別れたまま十年間音信不通だった義理の弟・怜がある日突然姿を現した。怜は幼い頃家に引き取られてきた、父の愛人の子だった。家族で唯一優しく接する聖司に懐き、実の兄に対する以上の敬意や好意を熱心に寄せて来ていたのだが、ある日を境に一変、怜は聖司のことを避けるようになった。そんな怜の変貌に聖司は戸惑う。そして今、投資会社の担当として再会した怜は、当時の危うげな儚さはなく、精悍な美貌と自信を身に着けた、頼りになる大人の男に成長していた。そんな怜に対し、聖司は再び良い兄弟仲を築ければと打ち解けていくが、その矢先、会社への融資を盾に、怜に無理矢理犯されてしまい――。電子限定書き下ろしSSを収録!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。