湖に転落した大学生の隼斗は異世界にトリップし、青い花を慈しむ黒龍王・琳堂と引き寄せられるように出会う。隼斗は幼少期に神隠しに遭い、その間の記憶を失っていたが、その花には見覚えがあった。不思議に思いつつも、元の世界に戻すと約束する琳堂に信頼を寄せる隼斗だったが、琳堂と敵対する狼栄から隼斗の中に龍の力の源である龍玉があると告げられ、命を狙われるように。「もうそなたを失いたくない」と切なげに告げ、隼斗を守ることを誓う琳堂に、胸がざわめくが…?【電子特別版】長朔みかげ先生書き下ろしの後日談ショートストーリーを電子版だけに特別収録!
元人間の那智は、次期頭領と目される優秀で男らしい蘇芳に憧れていた。いつもは不愛想な蘇芳が、那智と二人のときは優しい表情を見せてくれて、何故か那智の胸は高鳴る。しかし蘇芳を差し置いて落ちこぼれの那智が天狗の頭領に選ばれてしまい!? 蘇芳は那智の後見人となり「頭領を支える」と宣言するが、蘇芳から頭領の座を奪ってしまったと那智は思い悩む。さらに悩ましいことに、頭領は神通力の反動を抑えるため、「刻印者」と呼ばれる契る相手を選ばなくてはいけなくて…!?【電子特別版】長朔みかげ先生書き下ろしの後日談ショートストーリーを電子版だけに特別収録!