子爵令嬢のアレッタは少し特殊な家庭環境の中、転生ライフを満喫していた。そんなある日、参加した学園のパーティーで悪役令嬢の断罪劇が勃発! その様子に、アレッタはここが前世でプレイした乙女ゲームの世界だと気づく。しかし、ヒロインは怯え、悪役令嬢は「ざまぁ」をお見舞いするという本来のシナリオにはない展開に……その上、悪役令嬢に駆け寄り、彼女と熱く見つめ合う騎士は、なんとアレッタの婚約者!? キャパオーバーで倒れるアレッタ。すると、今度はそれを知った“武闘派”な実家が怒り狂い、国中大騒ぎになり――!?
男女は惹かれあうがその気持ちは永遠ではない――。独身女性が幸せな生活を送る方法を書いたケリーのコラムは掲載されるとともに爆発的な人気を得た。雑誌社から専属ライターの契約も打診され喜ぶケリーだが、届いた1通の手紙に動揺する。そこにはコラムへの批判的な内容が書かれていた。差出人はサイモン…5年前、突然姿を消し消息不明になった私の夫。私を傷つけたあなたになぜ今の私を否定されなければいけないの!? 反発したケリーは、彼に会いに行くが…?
アンティークショップで働くローズは、病気の店主に代わって貪欲で冷酷と取り沙汰される実業家ウジェーヌ・ボネールと店の売却について交渉することに。お店を大事にしてくる人に買ってほしい。そんなローズの期待は、彼の冷たい態度が粉々に打ち砕いた。しかし、経営は厳しく、店主の入院費を考えると彼の出す破格の金額は拒みきれない。心なんてお金でどうにかなると思っているのね。でも、彼のキスは優しく、まるでローズのすべてをわかってくれているようで…。