検事の和彦は、密売会場に潜入するが失敗。裸に剥かれ舞台に上げられた時、嬲り役に立ったのは、追っていた東坂で……。
中原にある華国の皇子・李雪霞は見目麗しく控えめな青年だったが大きな秘密を抱えていた。それは――両性具有であること。そして次期女帝になるはずだった亡き姉の身代わりを務めていること。そんな折、華国は隣国・耀の大軍に侵略されてしまう。皇女として国を逃れた雪霞だったが、耀国の皇帝・劉貴奨に捕らえられ妃として貴奨の後宮に入ることに。もし男だと知られれば殺されてしまう…そう危惧していた矢先、貴奨から夜伽を命じられて――!?
「高潔な羽鳥監察官が、こんな淫乱だとは思いませんでした」品行方正で『高潔な監察官』と称される羽鳥に命じられた任務――それは警視庁所属の有能なSP・小田切の監察だ。小田切にはある事件の情報をマスコミにリークした疑いがかかっていた。しかし過去にまで踏み込んだ調査は小田切の怒りを買い、羽鳥は無理やり身体を暴かれてしまう。猛々しい雄に穿たれ、快楽に耐性のない身体は男の愛撫に簡単に陥落して…。更にその情事の写真をネタに羽鳥は脅され、事件の謎を解くために協力を要請されて――!?
親族救出の代償として、王太子・ハリードの愛妾となった亡国の王子・アシュール。亡命当夜、高慢な支配者として君臨するハリードは、穢れを知らないその体を我が物とした。「おねだりの仕方は教えたはずだぞ」 残酷なハリードの囁きが、アシュールに残された王子の誇りを屈辱に濡らす。一糸纏わぬ姿に身につけるのを許されたのは、アメジストの首飾りのみ。けれど灼熱に侵された朝、アシュールの髪を撫でる彼の仕種が、額に落ちる淡いキスが、優しく感じられて……。屈辱のエロティックラブ!
「自分に値段をつけたことがあるか?」あまりにも優雅で官能的な微笑だった。肉食獣を彷彿とさせる男の色気に、裕紀は凍りついた――。有名レストランで副支配人を務める瀬川裕紀は、独立を考えていた。資金集めに苦労する裕紀に、ある客が声をかける。高級クラブを営む実業家神矢が開業に必要な資金を出すと申し出たのだ。闇に繋がると噂に聞くが、以前から目をかけてくれた上客だ。能力を買ってくれたと純粋に喜ぶ裕紀。だが、神矢は代償として、ひとつ条件を出す。――裕紀が「愛人」になることを……。
重要な契約のため英国に赴いた桐原物産御曹司の桐原悠は、取引先である伯爵家の当主・アレクシスから、「取引がしたいなら縁談を破談にするために恋人の振りをするように」と命じられる。豪奢な屋敷に連れられて、連日アレクシスから恋の手ほどきを受けるが、恋愛に疎い悠は不慣れな経験に戸惑うばかり。縁談相手の良家の子女を前に恋人らしく装うという演技も、緊張に震えてうまくできない悠に、アレクシスは「君にはレッスンが必要だ」と一晩を共にするよう求めてきて…!?※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください。
買収に危機にある桐原物産の御曹司・桐原忍は、投資を持ちかけてきた外資ファンド代表を見て言葉をなくした。高嶺秀幸――密かに好意を抱きつつも、とある一件で忍の前から姿を消したかつての先輩。しかし、昔の面影もなく冷徹な取引相手として現れた高嶺は、投資の条件として忍が体を差し出すことを要求してきた。何かの罰のように忍の体を蹂躙し、強烈な快楽で翻弄する高嶺。取引だけの関係。なのに、独占欲に似た熱情を滲ませる高嶺の視線に、忍の心は甘く疼き始めて…。※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください。
白河伯爵家嫡男の実紗緒は、少年とも少女ともつかぬ美貌の持ち主。体の瑕疵ゆえ隔離され育てられてきたが、父の思惑により景山家へ引き取られた。豪奢な打掛を纏わされ、体の秘密が知られているのではないかと不安に駆られる実紗緒の前に現れたのは、庭の迷い猫を助けてくれた黒衣の男・征爾。彼は白河家への復讐のため、実紗緒の二つの性を開花させ激しく陵辱していく。だが、あのとき触れられた指先のやさしさが忘れられなくて――。魅惑の書き下ろし収録&待望の文庫化!!