ピアノの調律の家業を継ぐため実家に戻った新(あらた)。彼女はそこで他人との交わりを拒否するかのような生き方をしている饗子(きょうこ)と出会う。響子は国際的なピアニストの娘だった。未熟な二人がピアノを通して少しずつ交流を深めていく。近づいては離れ、一瞬の理解と寄り添いに喜びを感じつつ、二人は自分の人生を生きていく。他に四季賞2021春のコンテスト四季大賞受賞作で、発表時に大きな話題を呼んだ読み切り『あさがくる』も収録。
【四季賞2021春 四季大賞受賞作】大学受験のため予備校に通う朝顔は、自分が失敗した宝塚音楽学校に挑むくるみの指導を頼まれる。くるみにかつての自分を重ねつつ、受験に失敗したダメージで、省みることが出来なかった自分の成長の過程を振り返る。(アフタヌーン2021年6月号)
取り返しのつかない傷を負った3人の少女。ある者は身動きが取れず立ちすくみ、ある者は決着をつけ前へ進む。蚕の「ひいさま」との出会いは彼女らをどう変えるのか。「ひいさま」の望み「蚕と人がずっと一緒にいられますように」の意味は? 『夏・ユートピアノ』で話題を呼んだ、ほそやゆきのの初の長編連載、待望の単行本登場!
【モーニング月例賞「モーニングゼロ」2018年12月期】奨励賞受賞作品