19世紀の終わり、父の死により候爵となり、膨大な資産を受け継いだアーネストの元にある日、かつての同級生・ダニエルが訪ねてくる。なんと彼はアーネストの父の愛人だと名乗り、ダイヤモンド採掘の出資を求めに来たのだ。ダニエルの周りを惹きつけるが、どこか危険な雰囲気に警戒するアーネストだが、自分の事も欲しいというダニエルに幾度もキスを許してしまい……。※本文にイラストは含まれていません
手術ミスの責任を負わされ、外科医の白鷺晃司は大学の研究室から山間の診療所にやってきた。そこは医師の黒河昌明が、日常医療はもちろん、自らヘリコプターを操り救命医療をも一人で行っていた。最初は黒河との同居に戸惑ったり、研究者としての未練を覚えていた白鷺。だが医療の現場に関わるうちに、次第に黒河の医師としての真摯な態度や優しい人柄に惹かれる様になっていき……。※本文にイラストは含まれていません
刑事の真城は覚醒剤横流しの捜査中、凶弾に倒れた。死の間際、密かに想い続けていた相棒の高瀬に何も告げていないと思った時、奇跡のような偶然で一命を取り留める。だが、その時から真城は夜の住人になってしまった。突然の真城の休職に、逆に疑いがかかってしまうが、高瀬は真城を信じ、単独捜査を始める。事件に巻き込みたくない真城は…。死すら乗り越えるラブストーリー!※イラストは含まれていません
大手出版社の新人編集・高橋昌人は、未だヒット作がなく、自分も好きな人気ミステリー作家・津積黄道への依頼を決心する。だが、津積は実弟が社長の出版社からしか本を出さないため、昌人は二週間掛けて社長の志垣広道に頼み込み紹介して貰う。しかしおっとりした広道と違い、津積は世慣れた雰囲気で、昌人に小説の為に住み込みでの世話をしろと命じ、更に肉体関係まで要求してきて――。※イラストは含まれていません
天才的な声帯模写で芸人として活躍する星月広夢は、東南アジアの小国から、行方不明になった王子の代役を依頼される。王宮には無理やり連れてこられた王子にそっくりな少年・ヒカルがいた。最初は怯えていたヒカルだが、唯一の味方である広夢に心を開き、次第に広夢も純粋なヒカルを気にかけるようになる。だが、なかなか王子が見つからない中、不穏な動きがあることに気付き――。※本文にイラストは含まれていません
僕、高校一年生の風間真は不幸のどん底にいた。何故かと言えば、ママの再婚相手がとにかく気に入らないからだ。男の僕から見てもイイ男、その名も明生!だが、何故か明生は僕をかまいたがって……。※イラストは含まれていません
大手商社の村上は、有名紅茶メーカーの役員で、六年前に身体の関係があったアランと再会する。当時、遊びのつもりだった村上は、妖艶で淫らなアランに本気になってしまった。だが、本気になったのは村上だけで、結局仕事の契約は壊され、二人も破局を迎えたのだった。しかし、再び現れたアランは相変わらず美しく、しかも村上が手がけようとしている中国茶の交渉を助けると言い――。※イラストは含まれていません
なんでこんなことに…。御厨は嘆いた。リストラが嫌で、部長の秘密をほんの少し探っただけなのに。深夜の資料室、誰とも知れぬ男に突然縛られ、強引にヤられ、淫らな写真まで撮られてしまった!!あの夜、大きな手が淫らに這い、蕩け堕ちた躯を更に快感へと煽った。荒々しく蹂躙した剛直の熱さは、その後も御厨の心と躯を疼かせた。犯人を突き止めたい。写真を取り返し、そして…?煩悶しつつ探し始めた彼に、一本の電話が鳴った――。
一代で莫大な資産を築いた祖父の遺言により、南の王国ヴェリホリを継承するため、兄弟国サンザ王国に降り立った安寿と一成。そこは男同士の恋愛が推奨される恋愛至上主義の国だったのだ!美しい国王から招かれた宮殿では、男たちの恋の鞘当てが繰り広げられていて!?
女王と生き写しのエレナを待っていたのは、身代わりになって隣国の王子と夜の生活を営む役割。初夜で受けた甘い口づけ、愛の言葉、そして……。正体を隠している罪悪感を抱きつつ、王子との甘い夜に溺れるエレナ。昼と夜とで花嫁の性格が違うと気づきながら、愛が深まる王子。いつわりの結婚でもこの恋は本物。愛を貫こうと二人が選んだ運命とは――!?本格ラブファンタジー!
新人俳優の音彦(おとひこ)に、大手映画会社から出演依頼が舞い込んだ。相手役は天才俳優と名高い飛滝(ひたき)。けれど、出演条件は飛滝と同居すること!?映画の設定通り、兄弟として暮らし始めたとたん、“兄”として必要以上に甘やかし、触れてくる飛滝。毎夜“弟”を抱きしめて眠る飛滝に、音彦は不安を募らせる。そしてついに、兄弟の一線を越える夜が訪れて!?バックステージ・セクシャルLOVE。※本文にイラストは含まれておりません。
八十島聡一朗は前法務大臣・八十島浩一郎の後継者たるべく衆議院議員候補として立候補していた。そんな時、当選したら聡一朗を殺すという脅迫状が警視庁に届き、警護課から大鞆が派遣されてくる。最初は困惑する聡一朗だったが、大鞆に少しずつ心を許していく…
「君の会社を買収しに来た」と言うつもりだった。天王寺グループ社長の三男・大手おもちゃ会社社長・泰明は、買収予定の海原工業で出会った若き発明家・聖に一目惚れしてしまう。聖の勘違いをいいことに身分を明かさずそこで働くことになった泰明。会社の経営状態を嘆く聖を支えたいと思った彼は、健気な聖に心を奪われていく。嘘を知られたら聖の側にいられないと知りながら…。
元カリスマレーサーでカフェを営んでいた深間亮輔(ふかまりょうすけ)の家に、突然新見賢(にいみけん)という青年がやってきた。賢はレース中の事故が原因で鬱屈していて、やたらとわがままで生意気だった。初めは年下の賢をもてあましていた亮輔だったが、気づけば賢の可愛さにハマってた。ある日、亮輔はバイトに火傷をさせた賢を怒鳴ってしまう。「あんたが悪いんだ。おれにはちっとも笑ってくれないくせに…」無自覚の賢の嫉妬に欲望をかき立てられた亮輔は、強引に身体を押し倒して―――。
海辺の町のパン屋の息子・芳生は、避暑で別荘を訪れた大手ホテルの御曹司・美埜里に出会う。厳格な家庭に育ち、甘い物を禁じられているという美埜里。素朴で優しい芳生は、欲しがるまま甘いカップケーキを食べさせた。「僕、世界で一番芳生さんが好き。僕のこと嫌い?」 清純で砂糖菓子のような美埜里が可愛くて堪らなかった。身分違いの恋に苦悩しながらも、芳生は甘く優しく美埜里を愛した。――それから五年。芳生は東京のホテルでシェフになり蜜月を過ごしていたが、美埜里に見合いの話が持ち上がり――!?
出会って、すぐに心を奪われた。誰もが惹かれ歓心を得たいと思う、美しくて傲慢な男。望はそんな男を愛してしまった――。大学の写真学科を中退し、海辺の町にある写真館を継いだ望。それは想えば想うほど、高慢に振る舞う残酷な恋人・櫂人と別れるためだった。だが三年後、カメラマンを目指していた櫂人が、事故に遭い半身不随となったことを知る。彼の孤独を知りながら、愛していながら、自分は逃げだした――。後悔の念に苛まれた望は、櫂人に救いの手を差し伸べるが…
丸の内に本社を構える建設会社営業一課の眞二は、社命でなんと男声合唱団に参加することになった!そこで出会った寒河は年も近く、料理も仕事もデキるイイ男で…。
売れない俳優だった陽平は、大手映画会社社長の信敬と晴れて恋人同士になり、時代劇俳優として再スタートを切った。ある日陽平のもとに、大ヒット時代劇シリーズのリメイク映画の仕事が舞い込んでくる。思ってもいなかった主演依頼に喜んだ陽平。しかし同棲している信敬は、撮影のためにしばらく離れ離れになってしまうことに難色を示し……。
後悔することなく、今を生きたい――。心臓に持病を持つ浩之は、大学病院の医師の一樹と恋人同士になった。しかし温かく幸せな同棲を始めた浩之には悩みがある。バチスタ手術に成功したものの、過度の興奮が心臓にどれだけ負担になるのか分からないのだ。一樹の愛は信じているけれど、健康体の一樹に濃厚なセックスを満足にさせてあげられない。感情の赴くまま共に快楽を追い求めたい浩之だったが…?
「俺と結婚式あげちゃいませんか?」 イベントプランナー会社に再就職を果たした丈太郎(じょうたろう)。家賃を払う金もなかった丈太郎は、親切な若社長・森山績(もりやまつむぐ)からの申し出で同居を始めることに。績の優しさに惚れ込んでしまう丈太郎だが、過去の痛手から恋愛に踏み出せない……! 男28歳、今押さずにいつ攻める!? ある晩覚悟を決めて猪突猛進に績を誘う丈太郎。上手くセックスに漕ぎ着け二人の関係は順調に思えたが、ある日、績の元恋人のプロ野球選手が結婚式の依頼にやって来て……!?
駆けだしの俳優・陽平(ようへい)のもとに、元俳優で大手映画会社社長・高島信敬(たかしまのぶたか)がやってきた。大作出演予定の大物スターが行方不明なので代役を頼めないかとのこと。容姿がそのスターそっくりの陽平は、俳優時代の信敬に憧れを抱いていたこともあり彼の話を承諾した。陽平の憧れを見透かしたように信敬は陽平を抱き、快楽を与えてくれる。大事な代役に逃げられたら困るから、気のあるふりをしているだけ。そう思い込まないと、際限なく信敬を好きになりそうで――。信敬の気持ちが見えない陽平は……。
「俺には君が天使に見えるんだ」検察官の出水は、検察庁に出向してきた刑事の瑞樹と共に仕事をすることになった。刑事なのにお坊ちゃん体質でおっとりしている瑞樹に、気の短い出水は苛々してしまう。しかし誠実で、今時珍しく純真無垢な瑞樹に次第に惹かれていく。「純真な君を犯すなんて、……俺はどうかしてる。悪魔に見えるだろう?」 捜査のため出水の部屋に寝泊まりしていただけなのに、瑞樹への欲望を抑えきれず…?
風もなく穏やかな夜だった。この春、大学病院の医師となった一樹は、近くの浜辺に倒れていた美貌の青年を見つける。記憶を失い心臓に持病を持つ、その青年の担当医となった一樹。だが、彼の記憶は一向に戻らないまま…。欲望も駆け引きもない無垢な彼は刷り込み本能のように、一樹の白衣を掴んで放さない。一樹はそんな彼を愛おしく思い、自宅に引き取ることにしたが…?
すれ違った瞬間、その男のうなじから想い出のフレグランスが香った。有名理容店でバイトをしている篤季は、ずっと捜していた香りの主に出会う。彼こそが数年前痴漢から助けてくれた男だった。彼の名は和田景太郎。国会議員秘書だ。仕事場で何度か顔を合わせただけだったのに、篤季はときめきを覚え始める。いつしか惹かれあう二人だったが…?