ー愛おしいだけにその言葉は口には出来ない。口惜しむ姫は長い長い間、ただ王子を愛し続けたのでしたー 薔薇の花弁が舞う城に住むエンディアとプルメリアの二人の王女。エンディアが見つめる先には、眠りについたままの王子の姿。内に秘めた想いを伝えられぬまま、ただただ時だけが流れていくのでした――。