「祝福王」と同時期に連載されていた主人公が教祖になる漫画ということで読んでみました。もっとオカルトっぽい話を予想してたけど宗教による洗脳の話でした。しかしこれがオウム事件の前に連載されていたのはすごい…。
著者名を見てびっくりして読まずにはいられなかった。 大ベテランが3Dに手を出したの?と思って興味津々。そして本当にすごい使われ方をしていて呆気にとられてしまった。 といってもほとんど冒頭カラーの部分や、背景とも言えるようなモブだけがそういう3Dモデリングのキャラになってるようで(しかも全部ではない)使い方が面白いというかなんというか、なんで?と思う感じではあった。 でも井浦秀夫先生と言えば「弁護士のくず」などで有名な人だけど、たしかに女体を描く人でもあった。弘兼憲史先生よりちょっと深いところというか。 今回は新連載ということで気になっているけど、1話目で割と変な方向に話が進んでいるような気がして初めて読むパターンだなーとこれからに期待を持ってしまった。
※ネタバレを含むクチコミです。
"本作品を読んでまず感じたことはこれまでの弁護士のお堅いイメージとは異なり主人公の型破りな性格に惚れたことです。作品は法廷漫画で主人公は弁護士なのだが、あらゆる裁判を主人公ならではの人が考えないような角度から弁護するアイディアがとても面白く、また爽快でした。作者の着眼点やキャラクターの作りこみなど完成度がとても高いものだと思います。 普段からこんな考え方がわたしにもできれば世の中うまく渡り歩いていけるんだろうなと思いました。"
『弁護士のくず』で小学館漫画賞を受賞した井浦秀夫のホラー・コメディ。『弁護士~』が異色弁護士の活躍する、ためになる系ドラマであるのに対し、こちらはタイトル通り、なんとも気の抜けた感のある作品です。妻を亡くして5年がたち、新しい恋人との結婚を考えはじめた漫画編集者。そこに死んだ妻・美保が幽霊になって現れて起こるひと騒動。古典怪談をなぞっているかのようなストーリー、昭和チックな絵柄と、『弁護士のくず』よりはるか以前に描かれたことがうかがえてその差に驚いてしまいました。ですが、読み進めてやっぱり同じ作者なのだなあと思うところも。人間の描き方なんですよね。主人公優作は美保の幽霊と恋人の間でふらふらして 、それはダメだろうと思わせる描写でコミカルを演出しながらも、妙に説得力のある正論をかましてどっちがいいのかわからない問題を納得させる。基本構造はよく似てるじゃないかなあ。『弁護士~』には思い入れがあるので、作者の基本姿勢ぽいところが垣間見れたのがうれしかった。まあ、そんな見方をする人は少数派でしょうが…。
「祝福王」と同時期に連載されていた主人公が教祖になる漫画ということで読んでみました。もっとオカルトっぽい話を予想してたけど宗教による洗脳の話でした。しかしこれがオウム事件の前に連載されていたのはすごい…。