松原をはじめ企画部の女性陣はモヤついていた。同じ部内「飯田美和」の勤怠一挙手一投足が部内の空気をよどませ、さらには彼女を囲む男性陣の行動がそのモヤつきに拍車をかけていたのだ。「スカッとしたい…誰か何とかして!」限界に達し人事部へ向かった松原を出迎えたのは、ジト目で機関銃の如く早口でしゃべる女性…”社内探偵”こと「久我ありさ」だった―。
『できる女』和代には悩みが尽きなかった。無能な部下の尻拭いや新入り派遣社員・百合子の世話を任され、大きな溜息ばかりが漏れる毎日。どいつもこいつもクズばかり…と今日も今日とて睨みをきかせながら会社を練り歩く。唯一彼女の心に安らぎをくれるのは営業部・袴田との秘密の恋のアバンチュールだった―…。そんなある日、社をあげた重要プロジェクトのリーダーに抜擢されて…!? オリジナル描き下ろしマンガ付き!
「アンタら仕事中、息抜きしすぎだろ! 肺空っぽなるわ!」彼氏と5年もつき合って適齢期の29でフラれた山崎みどり。「これからは仕事に生きる!」と社内公募で念願だったデザイン部に異動。意気込むみどりだったが、デザイン部員たちの過半数がアイドルオタク。就業中にも関わらず、「推ししか勝たん♪」「同担無理」「沼落ちw」とオタクトークが止まない…。それは社内SNS、裏のグループチャットでも…!?【オタクに迎合せず仕事に全集中】or【いっそ同じ「沼」にハマる】、オンナ組織でサバイブするなら、どっち!?
大学生の透は、恋人・翔と青春を謳歌しつつ、将来の夢のため学業に励み、充実した日々を送っていたが、ある時地元にいる父親の会社が倒産した。学費を自力で稼がなくてはいけなくなったため勉強の合間を縫ってバイトを入れると、睡眠時間や翔との時間はかなり削らなければならず、疲労だけが蓄積する毎日。そんな中、友人のカレンから新しいバイトに誘われた透は、数時間で数万円稼げる『簡単なお仕事』の世界にハマっていくーー。