料理上手な独身サラリーマン・鳴海が母を亡くした従姉妹ふたりと暮らす物語。 しっかり者だけど料理はまだまだ苦手な姉・えりかと、寂しさや悲しさから鳴海を拒絶する幼い妹・小梅と、食事を通して心を通わせる様子に心あたたまります。 料理が美味しいからいきなり心を開くということはなく、似ているけど母とは違う味に傷ついたり、思い出が消費されるようでさみしくなったり一筋縄ではいきません。 でも、家族の形に決まりはないし、はじめから完璧じゃなくてもいい。そういう優しいメッセージが伝わってきます。 ぶつかって傷ついて、それでも美味しいご飯の記憶を分かち合って家族になっていく3人が愛おしくなる作品です。
好きな小説のコミカライズなので読んで見ましたが、なるほどそう来たかって感じ。 まずやはり第一印象としては表紙のデザインが原作の完全なオマージュですよね。原作小説の表紙と絵柄のテイストがあまりに違うので、これはこれで新鮮。新潮NEX文庫の原作はいかにもライト文芸って感じの清潔で鮮やかな青い表紙。対してコミックのほうは少女漫画チックなキラキラ感。 ですがコミックのほうも読んでみると、少女漫画みたいなキラキラ絵柄が原作の文字通り夢の世界を彷徨っている感覚がするような世界に意外とマッチしてるんですよね。もう少し大人っぽく描いてくれたほうがイメージとは合うんですけど、まぁこれはこれで新鮮。
料理上手な独身サラリーマン・鳴海が母を亡くした従姉妹ふたりと暮らす物語。 しっかり者だけど料理はまだまだ苦手な姉・えりかと、寂しさや悲しさから鳴海を拒絶する幼い妹・小梅と、食事を通して心を通わせる様子に心あたたまります。 料理が美味しいからいきなり心を開くということはなく、似ているけど母とは違う味に傷ついたり、思い出が消費されるようでさみしくなったり一筋縄ではいきません。 でも、家族の形に決まりはないし、はじめから完璧じゃなくてもいい。そういう優しいメッセージが伝わってきます。 ぶつかって傷ついて、それでも美味しいご飯の記憶を分かち合って家族になっていく3人が愛おしくなる作品です。