主人公の八重子さんには演出上セリフがない。 そのおかげで、ものすごい勢いで行動しているのが伝わってくる。 八重子さんは旦那さん思いで、困っている人は見離せない、完璧超人主婦。 とっつきにくいように思える設定なのに、八重子さんの行動にはどこか愛嬌があって、親しみを感じる。 激的なことは起こらないストーリーだけど、八重子さんの勢いのまま読めてしまう、印象に残る作品。 最後の解説は漫画の描き方だけでなく、各話の裏話感もあって、おもしろい。
旦那様想いで、困っている人がいたら助けずにはいられないスーパーワイフ。 しゃべってないけど、噴き出しと視線だけでなんとなく何考えているかわかるところが面白い、無声映画みたい。 良い事を重ねたら情けは人のためならず、自分に返ってくる。 料理も洗濯もしっかりこなしてちゃっかりお得もしてる。 絵も好みだし一巻しか出てないの?もっと出してもいいと思う!
あれは西暦2000年頃。 親が購読している週刊ヤングマガジンをペラペラと読んでいたら、絵柄やらストーリーやら雰囲気やら、ものすごく好みの漫画家さんを見つけてしまった。 迫力のある、線の太いかっこいいイラストと、早すぎると思える怒涛の展開。 高校を舞台にした、エログロバイオレンス? 上等上等。 どうしてこんなおもしろいマンガに気づかなかったんだろうと読み始めて2-3週後、「極東学園天国」は打ち切りで終了した。 なんでだようう!!!とコミックス最終巻まで買い揃え、最終話のその先を読んで、感動と終わりの早さに泣いた。 早すぎる展開はそのせいだったのか。 私が読み始める何話か前に人気が出てきて、もう少し早ければ打ち切りはなかったかもしれないと、作者がなにかに書いていたのを覚えている。 日本橋ヨヲコ先生の作品に登場するキャラクターはその後の連載作品でしれっと出演してくるので、いろいろな作品を読めば読むほど「おお、あの人が!」となるのが魅力の一つ。 ちなみに、私もこの作品はずっと好きです。 https://twitter.com/yowoko/status/1616086383629852673
マンガ家マンガが大好きなのですが、こちらの作品は全然知りませんでした。今回、縁あってご紹介いただいて読んだのですが、めちゃくちゃ面白かったです!!! マンガ家マンガといっても、大きく分けて①自伝的な内容または特定の実在人物をモデルとしたのもの(まんが道・ブラックジャック創作秘話など)と、②マンガ家を主人公に添えつつも特定のモデルはなく、架空の物語のもの(バクマンなど)がありますが、本作品は②のパターンです!! バクマンもジャンプ連載作品だけあって、少年漫画的な熱さがありましたが、本作品もかなり熱い!!!シンプルに話が面白く、目頭が熱くなることが度々ありました!全3巻と読みやすいボリウムですが、内容はすごく濃いと思います!!! 読者への人生の教訓というか、メッセージ性も非常に強く、わたしもがんばらないといけないな、と自然と思わせられます。逃げ出したくなったときに改めて再読したい、そんな作品です!! 印象に残ったセリフは以下のとおりです! 「見ろよこの青い空 白い雲。そして楽しい学校生活。どれもこれも君の野望をゆっくりと爽やかに打ち砕いてくれることだろう。」 「君にこれから必要なのは絶望と焦燥感。何も知らずに生きていけたらこんなに楽なことはないのに。それでも来るか、君はこっちに。」 バクマンの方は少年マンガ的なピュアな情熱を持ったキャラが主人公でしたが、こちらの登場人物たちはかなり痛々しさ(あえてそういう風に描写されてるんだと思われます。)があり、そこは好き嫌い分かれるところかもしれません。
「これを描き上げたら死んでもいいや」と思いながら描いているとコメントがありましたが、本当にその通りでどの作品にも気迫を感じました。鬱屈した学園生活を打破しようとする話が多いですが、悩むことも肯定してくれるような優しさもあります。ヒロインは女から見てもカッコいいと思う女達ばかりです。「バシズム」って「日本橋ヨヲコイズム」ということでしょうか。超ぴったりのいいタイトルですね。
日本橋ヨヲコ先生の連載デビュー作。「プラスチック解体高校」というユニークなタイトルが付いてますがロボットとかメカ的な物は出てきません。けれども普通じゃない学園モノになってます!とにかくヒロインの古屋ナオミが破天荒です。第一話の入学式の日から他のクラスメイトが見てる前で主人公の蔵田三成に大人のキスをした挙句に「キスが下手」とダメ出しをします。ナオミは始終こんな感じなんですがどんな逆境にも屈しないのでとてもカッコいいんです。彼女の生き様が主人公達がコンプレックスを乗り越えて成長するきっかけになっています。途中で打ち切りが決まったようですがそんなことを感じないくらい面白かったです。主人公やヒロイン、後に漫画家になる町田都は「G戦場ヘブンズドア」にも登場します。なんだか名前に見覚えがあると思ったらそういうことだったんですね。
『G戦場ヘヴンズドア』連載終了後に月刊IKKIにて掲載された短編で、スーパーヒーローのような奥さんが活躍する話。 寡黙に淡々と家事・掃除をこなし、日常で巻き起こるトラブルを颯爽と片付けていく様にシビれます。作中ではほとんど何も語らない奥さんですが、その行動やしぐさだけで、夫や周囲の人への深い愛情がとてもよく伝わり、G戦場や少女ファイトのような力強いメッセージとはまた別のやさしさに満ちた作品になっています。後半には「日本橋メソッド」なる創作過程を丁寧に解説したコーナーが載っていて、漫画志望者にとって参考になると同時に、日本橋ヨヲコ先生の創作技法を知りたい方も必見の内容です。
読んだから買わなくてもいいべって思ってたんだけど、書き下ろし漫画とかが入っている(と公式HPに書いてあった)ようで、買わなければという使命感にかられている。 http://www.yowoko.com/ G戦場ヘヴンズドア1巻本編収録。 読み切り「粋奥」1話目収録。 おまけページに新規キャラ紹介P+「がんばれやすこさん」収録。(今の絵でキャラ紹介Pを描いてみました) 2巻: G戦場ヘヴンズドア2巻本編収録。 読み切り「粋奥」2話目収録。 描きおろしまんが「STAND BY YOU」収録。 鉄男と久美子が出会った頃のお話を描きました!(他にも見たことあるキャラがたくさん出てきますよー) 3巻: G戦場ヘヴンズドア3巻本編収録。 描きおろしまんが「YOU DON'T KNOW ME」収録。 阿久田と大蔵が出会った頃のお話を描きました!(これはふたりの関係の補完にもなった気がするので是非読んでもらいたいなー)
ちょいちょいKindleで押されているのを読み始めたら面白い。 1巻が完全に導入だけで終わるので、2巻以降が本番というちょいスタートが遅いけど、ストーリーはちゃんとしてる。
登場人物が、本当にかっこよくて 今までで、イッチバン影響を受けたマンガ!
主人公の八重子さんには演出上セリフがない。 そのおかげで、ものすごい勢いで行動しているのが伝わってくる。 八重子さんは旦那さん思いで、困っている人は見離せない、完璧超人主婦。 とっつきにくいように思える設定なのに、八重子さんの行動にはどこか愛嬌があって、親しみを感じる。 激的なことは起こらないストーリーだけど、八重子さんの勢いのまま読めてしまう、印象に残る作品。 最後の解説は漫画の描き方だけでなく、各話の裏話感もあって、おもしろい。