※ネタバレを含むクチコミです。
『ポポ』の百瀬先生の新作ポップな魔法少女ものだ〜!と思って読んでみたらなかなかダークなエンディングでした…。人知れず魔法少女として人類を救っている主人公ハル。戦いに追われ普通の幸せを味わうことも出来ない彼女は心が追い詰められ、戦いの中でついに…というストーリー。 もう少し長めの尺で読んでみたかったかもというのが正直なところですがハルが戦う魔物の正体、魔法少女とは何かなど短い中でも色々と想像させられ、考えるほどエグい気持ちになっていっちゃいました。つれえよ…。 ただハルちゃんと友だちの女の子のやり取りはとってもかわいかったです!!! 次回作も楽しみ!
なんとなく扉絵で惹かれて読みましたが良いですね! 少年漫画の起承転結は置いといて。 ポポが変容する絵がお洒落! そして全体的にお洒落な漫画だなと思いました! 多分絵柄とか作風とかですかね。
まずこれがジャンプで読めちゃうという事実に感動。ありがてえ…。作品を振り返りつつ個人的な最高ポイントを3つ挙げていきたいと思います。 ◯主人公ふたりの距離感と関係性が最高 異星人のポポと彼女の監察担当のカヲルはふたりで同居中。奔放なポポに振り回されながらも日々の仕事で疲れ切っているカヲルがポポに癒やされている様子が自然と伝わってきます。一方のポポも人類にとって「ヨソモノ」であり厄介な存在である自分を受け入れてくれるカヲルのことを大切に思っているのですよ…完璧か? 物語を貫くふたりの「関係性・パワー」が炸裂するラストまで見届けてほしい。 ◯演出とセリフ回しが最高 スマートだなと思ったのが「宇宙人がいて、人類は敵対しているけど、なんとなくやれています」というともすれば複雑な状況説明が「緩やかに侵略されている」というセンテンスに凝縮されていること。カオルの所属など細かな設定や世界観に言及しきらずとも余白で伝わってくるんですよね。これがすごく読みやすかったです。 ◯デザインとビジュアルが最高 キャラクターデザインをはじめとにかくカワイらしくて、かつスタイリッシュな線が迸っているんですわ。どのコマを見ても気持ちいい絵が目に入るので嬉しくなっちゃいます。 特にクライマックスシーンは圧巻。気分がゾワッとアガるすごい見開きでした。 もう全部好きでした本当にありがとうございます。未読の方、読んで!!!
WJ2019年31号に掲載された、18歳の著者による「臓器提供」をテーマにした第97回手塚賞準入選読み切り。 >【あらすじ】 >マヌケ面の犯罪組織を転々とする残忍な男・ヤギは、ひょんなことから誘拐されている最中の少女・メイを拾ってしまう。町に返すと自分の居場所がバレてしまうことから、自分もまたメイを誘拐することにしたヤギは、山小屋でメイと過ごすことになるのだが−− 少年漫画っぽいコマ割りとキャラデザだけれど、絵の味はかなり青年誌っぽくてジャンプらしくないテイストなのが印象的だった。(「とつくにの少女」が好きだというのが納得の絵柄) **メイとヤギの関係を説明しすぎることなく伝える構成が本当に見事。** 正直に言うと、少年漫画らしからぬヒューマンドラマは面白いと思わなかった。しかしながら漫画作品としての完成度の高さ、絵の上手さは文句なく素晴らしい!絵柄がとても素敵なので、百瀬先生には是非ながべ先生のようなダークファンタジーを描いてほしいなと思います。 次回作を読むのを楽しみにしています…! 『週刊少年ジャンプ 2019年31号』 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019028D01_57.html (画像は本編より。線の独特の味が好きです)
※ネタバレを含むクチコミです。