『黒歴史をもつ女』と『黒歴史を知る女』。そんな2人が十数年の時を超え、ママ友として再会し巻き起こる壮絶な復讐ストーリー。援助交際の過去が、シングルマザーの現在を究極まで追い詰める。
夫の親族は全員が高学歴のエリート、高卒の妻は姑と小姑から見下される日々。どうしても息子をお受験させる必要があった。お受験活動を続けるために、「なんとかお金を!!」と足掻いた主婦は泥沼に堕ちていく。
栗山 美緒(34)の夢は、娘の葵(10)を芸能人にすること。葵を子役養成所とダンス教室に通わせ、『同じ夢を追う仲良し母娘』をアピールし、マネージャー気取りでベッタリ付き添っている。ある日、家の近くで撮影があるという情報から葵を連れて行ってみたところ、動画に出演することが出来、それが評判となり注目されることになった。それを面白く思わないママ友から…
“過ちを犯した者”と向き合う、それが私の仕事。相澤智子、41歳。普段はスーパーでパートをする主婦。夫とは別居中。もうひとつの顔は、罪を犯した者の更生、社会復帰を援助する国家公務員“保護司”。「ババア」と呼ばれようが、約束を何度破られようが、「ガキへのお節介」を生きがいに今日を生きている。しかし、窃盗の罪で保護観察中の少年・誠は、決められた訪問日を繰り返し無視した末に…。