ファン待望。浦沢直樹、19年ぶりの短編集 【くしゃみ】 ふいに出てしまうもの。長編作品に対して短編作品のことを指す。どんな美人も瞬間、不細工に見えること。悩めるバツイチヤクザの元に現れたのは悪魔の使いか天の助けか…至極のコメディー『DAMIYAN!』、ミュージシャン・遠藤賢司氏との生前の約束を果たし、遺されたエピソードを漫画化した『いっつあびゅうてぃふるでい』、怪獣に襲われ続けるパラレルワールドの東京を舞台に、怪獣マニアのフランス人が奮闘する『怪獣王国』など、珠玉の全8編を収録!! 雑誌掲載時カラー計40ページを完全再現、豪華A5判。ファン待望の読切が遂に単行本化。浦沢直樹、19年ぶり短編集! 【収録作品】 ■『DAMIYAN!』 初出:「週刊ビッグコミックスピリッツ」2016年49号/小学館 ■『月に向って投げろ!』(ストーリー共同制作:長崎尚志) 初出:手塚治虫文化賞10周年記念 アエラムック「AERA COMIC ニッポンのマンガ」2006年10月/朝日新聞社 ■『親父衆』 初出:「ジャンプ改」2013年5月号、2014年2月号、7月号/集英社 ■『ヘンリーとチャールズ』 初出:「おおきなポケット」1995年4月号/福音館書店 ■『いっつあびゅうてぃふるでい』(原案:遠藤賢司) 初出:「月刊!スピリッツ」2018年11月号/小学館 ■『Musica Nostra』 初出:「グランドジャンプ」2015年15号、23号、2017年5~9号/集英社 ■『怪獣王国』 初出:「ビッグコミック」2013年16号/小学館 ■『単身赴任/Solo Mission』 初出:「The Tipping Point」February 16, 2016/HUMANOIDS、「TURNING POINT」2017年9月25日/飛鳥新社
さすがの浦沢直樹、合間合間にエッセイ的なロックネタを挟んでくるマイペースさも崩さず、漫画としての完成度の高さが尋常じゃなかった。 非常に申し訳ない気持ちになったけど、普段読んでいる短編集とはちょっと次元が違う。ジゲチだ。余裕が現れている。 それだけ待ち焦がれてしまっていたのだというのも感じるし、あさドラの冒頭が巻末に入ってるのも電子ならではで良いなぁと思う。 ちゃっかりしてるぜ。
もはや国民的作家になった浦沢直樹の短編集。古いものだと1995年の作品『ヘンリーとチャールズ』が収録されています。これはネズミが眠っているネコからケーキを盗みだそうとするカートゥーンのような話なんですが、あとがきで自分の最高傑作かもと語られていて意外でした。代表作は読んでるしメディアにも出てるから浦沢さんのイメージも固まってたけど、やっぱり作家の本心って分からないもんだなと思いました。バナナマン日村さんみたいなキャラが登場する『DAMIYAN!』はうっかり泣きそうになり、やっぱり『月に向って投げろ!』はストーリー展開が面白いなと思いました。
さすがの浦沢直樹、合間合間にエッセイ的なロックネタを挟んでくるマイペースさも崩さず、漫画としての完成度の高さが尋常じゃなかった。 非常に申し訳ない気持ちになったけど、普段読んでいる短編集とはちょっと次元が違う。ジゲチだ。余裕が現れている。 それだけ待ち焦がれてしまっていたのだというのも感じるし、あさドラの冒頭が巻末に入ってるのも電子ならではで良いなぁと思う。 ちゃっかりしてるぜ。