上海マフィアに、唯一の肉親である妹を殺された青年・蒼は復讐を誓うが、返り討ちにされてしまう。負傷した蒼が逃げ込んだ車の中にいたのは、仇と敵対するマフィアの幹部・零飛だった。有能で表社会ではビジネスエリートとして有名な零飛は、身体を差し出せば、妹の仇を討たせてやると蒼にもちかける。冷酷で美しい零飛から逃れようとしながらも、惹き付けられていく蒼の答えは?※本文にイラストは含まれていません
教師を志す大学2年生の興津洋樹は、ある日、大財閥の御曹司で、モデルをしている「カイザー」こと笈川辰葉に彼の従弟の家庭教師を依頼される。その依頼を引き受けた洋樹は、それをきっかけとし次第に笈川に惹かれていくが、実は笈川の目的は別のことにあり…。その事実を知った洋樹は、戸惑いながらも笈川の甘い毒のような誘惑に身も心も囚われていくのをとめられず――。※イラストは含まれていません
高校生の八國は酒と賭け事に溺れる多重債務者の父親と暮らしていたが、父親が蒸発したせいで闇金業者に拉致される。屈辱的な写真を撮られて脅され、父親を差し出すか中国黒社会の男に身売りするか選べと迫られる。一旦解放されたが怯える八國は家に籠城するしか術がない。そんな彼を守ってくれたのは、養護教諭・亜南吉祥だった。守られる安心感はやがて禁じられた恋心へと…。※本文にイラストは含まれていません
報道番組の若手敏腕ディレクター・雨宮圭祐は、見知らぬ男に特ダネがあるとホテルに呼び出された。だが、部屋で待っていた華やかな美貌の青年・キリトは圭祐に催淫剤入りのコーヒーを飲ませ彼の凌辱シーンをビデオ撮影する。その映像をネタに大物政治家の汚職を暴いて放送しろと脅迫するキリト。圭祐はキリトと贈収賄の証拠固めに奔走するが、それは脅迫ばかりが理由ではなく……。※本文にイラストは含まれていません
マネージャーの瀬戸佳槻は、担当する俳優・式見への失恋から自暴自棄になり、一夜の相手で被虐心を満たす危うい日々を送っていた。そんなある日、強い嗜虐性を具えた画家・乃木映爾と出逢う。乃木の絵に惹かれていた佳槻は、彼に本気で式見の絵を描いてほしいと頼むが、乃木は「お前がそれだけの奉仕をしたら描いてやろう」と提案し、佳槻をたびたびアトリエへ呼び出すようになり……? 「定理」シリーズ完結!!
ガイゼル帝国の圧倒的な武力を前に、制圧されていくラカン神国。兵士のセツは自決しようとしたところを、ガイゼルのヨルクに捕らわれてしまい――「神の人形」。捕虜となった軍医のキールは、武骨で純情なラカン軍の中将シンを誘惑し、籠絡しようとし――「神の愛人」。皇帝のアーシェイドは、神秘的なラカン神国の天子・ミコトを嬲り、蹂躙しようとするが――「神の囲い人」。
東界連合壊滅という目的の一致で繋がった警視庁組対部刑事・鹿倉と無戸籍児集団エンウの頭・ゼロ。体を重ね、ともに朝を迎えることにはいまだ慣れないが、同じ方向へと走る相手の存在はひどく奇妙で心強い。十月下旬、東界連合のリーダー・遠野が一時帰国するという情報が入った。東京地検検事・桐山に目をつけられつつも、二人は遠野に心酔する煉条をマークするが……? 男たちのスペシャル・リレーション続篇!!
その日を境に、大学生である凪斗の平穏な日常は崩れ去った。凪斗のボディガードを任されたという男・角能が現れ、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡目候補となり命を狙われていると言い放つ。己に流れる血を忌み怖れ、平凡な生活を必死に守ってきた凪斗。だが、護る者であるはずの角能に監禁され、冷めた眼差しで弄ばれる。「おまえは、俺に与えられた玩具だ」心も身体も翻弄され、淫らな熱に理性は浚われていき――。極道BLの秀作、全員プレゼント小冊子掲載の番外編も収録!
「自分で脚を開け。俺を欲しがってみせろ」涼やかな美貌の検事・神谷は、高校の後輩でやくざの久隅に大きな秘密を知られてしまう。それは、同性の同僚への密かな恋情。久隅は神谷を脅し、身体を求めてきた。容赦ない蹂躙に澱む、恥辱と自滅衝動。渇いた心は歪な悦びを知り、足掻きながらも搦めとられていく――甘美な毒に侵されるように。極道×検事の淫靡な駆け引き、全員プレゼント小冊子掲載の番外編も収録!
元モデルの凛大は、冴えない容姿ながら長身の隣人・黒枝にコンプレックスを刺激されていた。けれど、木訥な彼と過ごす時間は心地良く、徐々に親しみを感じ始める。そんな時、黒枝がまるで別人のような雄の魅力に溢れた顔で男に奉仕するのを見てしまう。実は黒枝は吸血鬼で、栄養補給に精液が必要なのだと言う。まったく信じない凛大だったが、飢えた黒枝に“補給”を求められ!?
特高警察の桐守は、酔い潰れたところを異邦人の男花魁・翡翠に介抱され、夢うつつのまま快楽を与えられた。国粋主義の桐守は屈辱に震えたが、吉原での調査に彼の手を借りるうち、その心と身体の温かさにどうしようもなく惹かれていく。しかし異邦人は排除の対象。特高に目を付けられた翡翠は、捕らわれてしまう。庇った桐守も捕らわれ、死と隣り合わせの牢中でふたりは──。
祖父が遺した邸を訪れた教師の智孝。クローゼットを開けると、そこには可愛い少年・卯太が蹲っていた。彼は座敷童子だと言う。さらに突如現れた美貌の男・桂は、桂男だと言う。なにやら邸とそこに住む者には特殊な役割があり、智孝に継いでほしいらしい。けれど──「俺の花婿さんになって」「私の花嫁にしてやる」と、智孝との婚礼を望むふたりが、あの手この手で迫ってきて!?
俳優の奏真は、繰り返し見る幻影の死体にそっくりな男・ジンに拉致され監禁されてしまった。婚姻を強要されて、新郎となったジンに犯されたが、どうにかして逃げようと新妻の役を演じて隙を窺っていた。だが自分に異常に執着する彼の眼差しに、すべてを暴かれたように感じ始める。演じているのか、それとも愛されたいと自ら望んで奉仕しているのかも分からなくなっていき……。
警視庁組織犯罪対策部の刑事・鹿倉は、ゼロと名乗るフリーライターを自称する男に窮地を救われた。人身売買を行う犯罪組織・東界連合絡みで利害が一致した二人は、ギブアンドテイクの関係を成立させる。そして捜査のなか知り合ったベトナム人少女に鹿倉が呼び出された時、「お前は俺が守ってやる」とゼロは力ずくで抱いて鹿倉を止めた。ゼロとは、いったい何者なのか……? 男たちのスペシャル・リレーション!!
「誰にも『抱いてください』と言わずに生きて朝を迎えられたら、君を解放してあげよう」悪魔憑きたちに軟禁され、苛まれていた天使憑きの聖良は、満月の夜、悪魔憑きを統率する俳優の叶枝昌平にそう言われた。それは、聖良対悪魔憑きたちの淫靡なゲームの始まりだった。強制的に参加させられた聖良は追い詰められ、高いプライドと肉体を堕とされていく。叶枝の真の目的は? 対立する宿命にある天使憑きと悪魔憑きとの攻防!
臨床心理士の水谷幸成は、人間の背中に翅が視える。また満月になるごとに人間の心臓を貪りたい衝動に苦しめられていた。その秘密を知るのは、幼馴染で神父の高橋慎だけだ。ある日、幸成は特殊な方法で、生かしたまま慎の心臓を味わってしまう。鮮烈な快楽と充足感。それを境に、幸成はすべての人間が餌にしか見えなくなり、追い詰められていく。幸成を救うため、慎はみずからの肉体を用いた儀式をほどこす。だが、それは神の戒律に背く淫らな行為で――。男子修道院の神父と天使憑きの異質愛。
離婚により完璧だったエリート街道を踏み外してしまった――絶望する経産省官僚の基彬(もとあき)。そんな最悪な状況で現れたのは、謎の男娼タスクだ。行く先々に現れ、「本当は同性に興味があるんだろ?」と煽ってくる。隠してきた性癖や、なぜか基彬の素性までも知るタスク。こいつはただの男娼なのか――戦慄を覚えつつも、ストイックに鍛えられた肉体と艶めく色香を纏う男に、欲望をかき立てられて…!? ※口絵・イラスト収録あり
相次いで親を亡くした帆高兄弟は、身体の弱い弟・八尋の治療費をまかなうため、兄の正梧が教師を道を諦めて宝石店に奉公していた。兄に申し訳なく思う八尋だが、正梧は宝石商の一人娘と婚約する。「──おにぃを、盗られる」兄への独占欲に苦しむ八尋は体調を崩してしまう。ある日、正梧は真珠の不作原因を調べるべく、母の生まれ故郷・常月島へと赴く。亡き母から海に近づくなと厳命されていた八尋も後を追うが、真珠の元締めである常月芳朗から常月芳朗からいやらしい視線を送られて……!? 大正を舞台に紡がれる、妖しき兄弟の物語!!
執事となるべくして生を受けた保坂己裕は、主人である二条則雅へ献身的に使える日々を過ごしている。則雅の学友であるサイ・ネヴィルは、俗に「処女執事」と呼ばれる特殊な存在だという己裕の秘密をすぐに見抜く。サイは策を弄して則雅から己裕を奪い取り、さらには性的にも支配しようとする。あくまで執事として新しい主人に尽くそうとする己裕だが、サイによって感情も肉欲も剥き出しにされていく。「処女執事」の貞節を剥ぎ取られてひとりの人間になることで、己裕の運命は大きく変わり……!? 魂の絆が記憶をも凌駕する”純愛”ストーリー!
南の孤島の巫女である織谷笙は、神事の際に男たちから性的な奉仕を受けて法悦を得ることで、様々な予見を行っていた。巫女になってからの笙は歳を取るのが極端に遅くなっていたが、予見の確かさは国内でも静かな評判を呼んでいる。男たちに嬲られるのを耐え続ける笙の、唯一の支えは神社の宮司でもある弟の悟だ。「弟だけは守らなければ」と願う笙だが、ある嵐の晩に幼なじみの坂守蒼治と再会する。ヤクザになったという蒼治は神事に参加するが、笙には触れようともしない。だが弟の悟は、蒼治を自分たち兄弟の敵と見なしていて……!?
なぜ俺に”巫女のおしるし”が──!? 姉の許婚・戎滋への叶わぬ想いを断ち切るために、水哉は故郷の島を捨て去った。だが姉は島の巫女になり、戎滋との婚約を解消してしまう。数年後、水哉の下腹に鬼灯型の痣が現れ、さらに姉の死が報される。痣は”巫女のおしるし”。島の豊穣大量を祈るため、巫女は胸に同じ型の痣を持つ”輝血様”と対になって神事を行わなければならない。新たな輝血様となったのは、なんと戎滋だった。しかも神事は、海神が憑依した輝血様を性的に喜ばせることをも含んでいて……!?
技術大国ノイエは、国の技術を駆使して造られた機械人形を「神」とする。神のメンテナンスを担う「管理者」は有能な科学技術者で、ノイエの総括者でもあった。新しくその任に就いたのは先代管理者の孫であるレイ。彼の手によって目覚めた神・セルガは、密かに痛覚と官能を搭載される。レイは神への復讐を遂げるために管理者となったのだ。長く胸に澱む狂気に駆られるまま神を貶めるべく、レイは痛みも官能も知らなかった神に快楽を植えつけていくが――。
「神」は淫らで美しく、人々を魅了する存在――商業国・ガラで神となるのは、美貌と技芸に優れた最上階女郎。だが、神は数年で命を落とす。次の神に選ばれたのは東の楼閣の最上階女郎であるタキの姉だった。報を受けて恋人と心中を図る姉を見たタキは、二人を逃がし身代わりとなる。死を覚悟していたが、黒豹国主と呼ばれ恐れられている国主・リイドは、男と知ってなおタキを神に仕立てようとした。無垢な身体を拓かれ、タキは夜ごと快楽を植えつけられることになり…。
天の浮き島に住む長命な天人の桐羽は、人間に騙され「神」として地上に囚われた。神は国の宗主と「契り」を結びその身を明け渡さなければならず、歴代の宗主に慰み者にされてきた。今また代替わりすることになるが、新しい宗主に起ったのは桐羽が最も敬遠する男――軍の最高統括者である敷島だった。傲岸で冷徹な敷島は冷ややかな視線で桐羽を無下に扱う。そして敷島に対し反抗的な態度の桐羽は、触手を操るおぞましい淫具で苛まれることになり――。