この幸福も、肉欲も。すべて、あなたと出会ったから 【ひとりぼっちの鬼×自分を捨てた青年】 圧倒的才能が江戸に華ひらく、令和イチオシ新人のデビューコミック!! 描き下ろしも収録!! ――お前も、捨てられたのか? 時は江戸。見世物小屋で働く「壱」はバケモノとして捕らえられた少年「べな」と出会い、親元に返そうと二人で脱走する。長屋で身を寄せ合い、ちいさな幸福を一つ一つ手繰り寄せる2人。しかし、べなは人ではなく「鬼の子」で…。大型新人が鮮やかな筆致で描き出す孤独な二人の浮世草子。きっとあなたも、彼らの幸せを願ってやまない。
「ついに見つけた。七年も忘れられねかった男を――」時は江戸。侠気あふれる伊達な男と、上品で端正な顔立ちの美男。名も明かさず逢瀬を重ねる――それももう、七年前の話。彼との夜が忘れられなかった寅次は、江戸を転々としながらその“美しい男”を探し続け、ついに再会を果たす。しかし彼は高級料亭の若旦那で、幼い娘と共に暮らしていて…?『べな』こふで最新作!艶麗な筆致でつむがれる、毛色の違う【色男×色男】の切なくも甘い“初恋のやり直し”。描き下ろしも収録!!
「ついに見つけた。七年も忘れられねかった男を――」時は江戸。侠気あふれる伊達な男と、上品で端正な顔立ちの美男。名も明かさず船の上で体を重ねる――それももう、七年前の話。彼との夜が忘れられなかった寅次は、職を転々としながらその”美しい男”を探し続け、ついに再会を果たす。しかし彼は高級料亭の若旦那で、冷たい態度をとられ・・・?『べな』のこふでが艶麗な筆致でつむぐ、毛色の違う【色男×色男】の切なくも甘い”初恋のやり直し”。※分冊版第1話は「comic marginal &h vol.16」掲載のプロローグ「序」を同時収録しております。
「お前も…捨てられたのか?」時は江戸。見世物小屋で働く「壱(いち)」は、次の目玉として捕らえたケモノの躾、飼育を任される。凶暴かつ不気味なため、みな世話係を嫌がり、立場の弱い壱が抜擢されたのだった。暗い過去の経験から、ケモノを侮蔑の目で見ながら嫌々世話する壱だったが、その挙動に人の匂いを感じ「べな」と名付ける。べなの無邪気さに死んだ弟を重ね、どうにか親元に返してやりたいと脱走を図る壱。しかし、べなは人ではなく「鬼の子」で…。
悩めるふたりの行くすえを見守る感じがとても良いです。 同性愛を禁じられたものとして考えられ始めたのは文明開化のちキリスト教的考えが広まったあとと聞いたことがあるので、江戸時代を舞台とする本作はBLだけど、作品の世界的にはそういう趣向の人もいるよねという受け入れられ方なんでしょうか。 現代ものBLによくある「男同士なのに」とか「周りの目が」のような、男女の仲では描かれないオプションがなくなるので、感情の寄り道が減っている感があります。 見世物小屋や鬼の話もあるので、むしろ、それがあると話が複雑になりすぎていたかもしれません。 BLでよかった。 酔っ払いの輩の絡みに対して、「自分の体一つでこのトラブルが解決するならシンプルでしょう?」という考え方をした壱が印象的でした。 弟を守るための方法としてそう教わったんだからそう思うんですよね。自分の体を安売りしないという気持ちが、すっぽりと存在していない。
悩めるふたりの行くすえを見守る感じがとても良いです。 同性愛を禁じられたものとして考えられ始めたのは文明開化のちキリスト教的考えが広まったあとと聞いたことがあるので、江戸時代を舞台とする本作はBLだけど、作品の世界的にはそういう趣向の人もいるよねという受け入れられ方なんでしょうか。 現代ものBLによくある「男同士なのに」とか「周りの目が」のような、男女の仲では描かれないオプションがなくなるので、感情の寄り道が減っている感があります。 見世物小屋や鬼の話もあるので、むしろ、それがあると話が複雑になりすぎていたかもしれません。 BLでよかった。 酔っ払いの輩の絡みに対して、「自分の体一つでこのトラブルが解決するならシンプルでしょう?」という考え方をした壱が印象的でした。 弟を守るための方法としてそう教わったんだからそう思うんですよね。自分の体を安売りしないという気持ちが、すっぽりと存在していない。