悩めるふたりの行くすえを見守る感じがとても良いです。 同性愛を禁じられたものとして考えられ始めたのは文明開化のちキリスト教的考えが広まったあとと聞いたことがあるので、江戸時代を舞台とする本作はBLだけど、作品の世界的にはそういう趣向の人もいるよねという受け入れられ方なんでしょうか。 現代ものBLによくある「男同士なのに」とか「周りの目が」のような、男女の仲では描かれないオプションがなくなるので、感情の寄り道が減っている感があります。 見世物小屋や鬼の話もあるので、むしろ、それがあると話が複雑になりすぎていたかもしれません。 BLでよかった。 酔っ払いの輩の絡みに対して、「自分の体一つでこのトラブルが解決するならシンプルでしょう?」という考え方をした壱が印象的でした。 弟を守るための方法としてそう教わったんだからそう思うんですよね。自分の体を安売りしないという気持ちが、すっぽりと存在していない。
悩めるふたりの行くすえを見守る感じがとても良いです。 同性愛を禁じられたものとして考えられ始めたのは文明開化のちキリスト教的考えが広まったあとと聞いたことがあるので、江戸時代を舞台とする本作はBLだけど、作品の世界的にはそういう趣向の人もいるよねという受け入れられ方なんでしょうか。 現代ものBLによくある「男同士なのに」とか「周りの目が」のような、男女の仲では描かれないオプションがなくなるので、感情の寄り道が減っている感があります。 見世物小屋や鬼の話もあるので、むしろ、それがあると話が複雑になりすぎていたかもしれません。 BLでよかった。 酔っ払いの輩の絡みに対して、「自分の体一つでこのトラブルが解決するならシンプルでしょう?」という考え方をした壱が印象的でした。 弟を守るための方法としてそう教わったんだからそう思うんですよね。自分の体を安売りしないという気持ちが、すっぽりと存在していない。